食卓の向こう側・第1部 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・「出典」西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/shoku/rensai/


・食卓の向こう側・第1部<1>プロローグ こんな日常どう思いますか?


それぞれの家庭に、それぞれの食卓がある (写真は本文と関係ありません) 私たちの食生活は昭和三十年代を境に大きく変わりました。

肉、牛乳、パンなど洋風化が進み、インスタントラーメンといった手軽な食品も次々に誕生。

ファミリーレストランをはじめとする外食は、今や二十四時間オープンが珍しくありません。
 お金さえ出せば、なんでも食べられる“豊かな食”の一方で、糖尿病などの生活習慣病は急増し、最近は若年層にも広がっています。
 企画「食卓の向こう側」では、私たちの「食」が問いかけているものを探っていきます。

 福岡市西部のマンションに住む内山良美(35)=仮名=は、会社員の夫(35)、小学六年生の長男と三人暮らし。

共働きで「生活は人並みかな」。

   十一月のある日。

「会議の資料づくりがある」夫は、午前七時に栄養ドリンクを飲んで出勤。

寝るのが遅かった長男は布団でぐずぐず、今日も朝食を食べずに登校した。良美はトーストと牛乳で済ませ、職場へ。「朝はあわただしいから、三人が食卓にそろうのはめったにない。

一緒なのは日曜日ぐらい」(夫)
 昼。良美は会社近くの弁当屋ですき焼き弁当を購入。

夫はコンビニで空揚げ弁当とウーロン茶。

どちらも五百円から釣りが来た。

長男は給食。「うちよりおいしいし、みんなと食べるのが楽しい」
 午後四時すぎに帰宅した長男は、カップラーメンを食べ、スポーツ飲料のペットボトルを手に、学習塾へ急いだ。

 良美は、週一回のママさんバレーの練習日とあって、定時に職場を出ると、デパ地下で鶏の空揚げ、ポテトサラダ、きんぴらごぼうを選んだ。

六時に帰宅、買ってきた総菜をパックのまま食卓に並べ、練習場へ。
 七時半、長男はジャーからごはんをよそい、一人で食事。

インスタントのスープに湯を注ぎ、テレビを見ながら、嫌いな野菜をよけて空揚げを食べた。

「お母さんがうるさく言わないから、一人の方が気が楽」
 良美から「今日は食べてきて」と言われた夫は同僚と居酒屋へ。

枝豆、焼きナス、焼き鳥をつまみにビールを飲み、仕上げにラーメン。

十時に帰宅し、三人でスポーツニュースを見ながら、夫が買ってきたハンバーガーを食べた。

「ついハンバーガーショップに寄ってしまう」(夫)