環境学から見る化学物質過敏症4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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シックハウス症候群
建材や内装材などに含まれる物質で汚染された室内の空気によって起こる健康障害です。
症状
のどが痛んだり目がチカチカしたり頭痛が起きたりといったさまざまな症状が現れます。家や学校に長時間いると症状が強くなり、外に出るとやわらぎます。
原因
壁紙や建材、塗料や接着剤などに含まれる有害物質が建造後室内に発散することによっておこります。

同じ部屋にいても症状が出ない人も多く、個人差があるためと病気の原因が解明されていないため、病院でも診断がつかない場合があります。
最近はシックスクール症候群という、同様のことが学校で起きることが問題になり、病気の認知度や対策が進んでいます。
治療
気になる症状が出た場合、室内の有害物質の濃度を測定してもらい、有害物質を含まない材料に変えるなどの対策をとります。

各症状をやわらげるには対症療法しかありません。

電磁波による影響
家庭製品や高圧送電線、携帯電話などから発生する電磁波が、健康に悪影響を与えるという説があります。
症状
送電線の近くに住む子供の白血病の発症率が高くなるという論文が発表されてから、電磁波のせいで頭痛がする、睡眠障害が起きるなどといった症状を訴える人が増えてきています。

実際は、白血病の発症率と電磁波の関係を否定する論文も出ており、いまだに電磁波と健康障害の関係についてのはっきりした結論は出ていません。
原因
電磁波が健康に影響を与えるかどうかは現在研究中です。
一般に言われている電磁波は非電離放射線であり、エックス線などのように細胞の構造を直接破壊する性質は持っていません。

作用としては組織に熱を発生させることがあげられますが、実際に体温が上昇するような強いレベルの電磁界に一般の人が遭遇する可能性はありません。
問題となっているのは、一般の生活で遭遇するごく弱い電磁波の長期的影響ですが、細胞分裂や遺伝子に影響があるという結果や、逆に影響は無いとする結果の双方が出ており、さらなる研究を待つしかない状態です。
治療
はっきりとした影響は不明でも、少しでも子供のリスクを減らせたいと考えるならば、コードレスフォンや携帯電話、電子レンジを使わせないといった対策をとることで電磁波を浴びる量は減少させることができます。
ただし子供の生命に対するリスクは、他の病気や事故の方が高いのですから、電磁波だけに神経質になって、食生活など普段の健康管理や交通安全に対するしつけがおろそかになるようではいけません。