アトピーQ&A3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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Q11歳の女児、アトピー性皮膚炎があり、特に昨年は春頃から顔面がひどくなり、いつもそこに手が行き引っ掻いている。

血がにじむほど担ってだんだん悪くなるようだ。

いい方策はないか。


アトピーは痒い→掻く→悪化する→さらに痒くなるといった悪循環になります。これを断ち切るには原因があればそれを除き、清潔に保ち、適切な処置をすることが必要です。

外用薬も異物なので患児によっては塗り薬でも悪化することがあります。

その人にあった塗り薬を使う必要があります。

冬の乾燥、夏の汗の対策等日常の細かい注意事項も主治医とよく相談してください。

Qアトピー性皮膚炎と目の病気が合併しやすいと聞いたが。

アトピー性皮膚炎の患者さんに目の病気、特に網膜剥離が増えています。

10代から20代前半に多く、ほとんどの方が白内障を合併しています。

なぜアトピー性皮膚炎に眼疾患が合併しやすいのか原因はまだ分かっていません。

ひとつは発生学的に皮膚と目の中の一部は同じ起源の細胞からできていますので皮膚が病的な状態になりやすいのであれば同じ起源の水晶体も濁ってくるのではないかと考えられます。

また網膜剥離を起こしてくる患者さんはかなり重症で、それも顔に皮膚炎があって目をたたいたり、掻いたりの積み重ねが網膜の障害を起こすのではないかとも言われています。

Q8歳の男児でアトピー性皮膚炎と喘息がある。主治医に母と子の関係に問題があるのではないかと言われた。どういうことか。


アトピー性皮膚炎はアレルギーの病気ということになっていますが実際の原因は他にもあります。

不潔、感染、気候もからみます。

さらに強い誘因とされているのがストレス、つまり精神的因子です。

例えば幼児期のアトピーの子は下に子供が生まれると母親の関心を引くためかゆみを訴えることがあります。

学校での友人関係、教師との関係、大人では職場での人間関係も大事です。心理的因子以外の誘因に問題がないとき親子間の関係を疑います。

長年かかってできた親子関係が簡単に変えられるものではなく軽症や、中等症のアトピー性皮膚炎ならふつうある年齢で軽減することが多いので様子を見ます。

Qアトピー性皮膚炎と石けん、洗剤について聞きたい。

アトピー性皮膚炎では皮膚を清潔に保つことが大切です。

ただしあまりこすってはいけません。

石けんそのものが刺激になることがあるので安全タイプの石けんを使用した方がいいでしょう。

よく使われるのは山之内製薬のミノンという固形石けん、ノブという会社のノブのシャンプー、ニュートロジーナという石けんです。

夏はカビとダニが増えるので朝起きたらシャワーを頭からかけて洗い、夜はふつうに入浴するのがよいでしょう。

Q子供のアトピーが良くなったと思うと喘息になった。

アレルギーは変化するのか。


アトピー性皮膚炎と喘息は一種のバランス関係にあって特に小児期はどちらかが良ければもう一方は悪いということがよくあります。

鼻炎も年齢が増すに従って罹患する人がだんだん増えてくるので年齢的な変化から生じてくるのではないかと思います。

Q29歳の女性、アトピー性皮膚炎があるが外出時に化粧してもいいか、痒いときには日に何回も洗顔してもいいか。


顔面に強いアトピーがあるときは原則として化粧はしないでください。

紫外線止めのクリームは合うものを使ってください。

皮膚には汗を掻いたり脂を出したりする作用があります。

それを損なうほど洗ってはいけません。日に1~2回の洗顔で十分です。

花粉に過敏な人は花粉の飛ぶ時期には洗顔回数を増やしてください。

Q皮膚が象のように堅く白い粉を吹いている。

治療しても良くならない。


使うステロイドの強さが合っていないと思います。

中途半端な治療はスタートとしては良くないので炎症の強いときには強いステロイドを使い、良くなったら弱いステロイドを使いましょう。