・第3 地域と連携した施設整備
1 学校・家庭・地域の連携協力
(1) 学校施設の計画に当たっては,学校・家庭・地域の連携に基づく生涯学習の基盤として,学校・家庭・地域等の参画により,総合的に計画を行うことが重要である。
(2) 地域住民等のボランティア活動による学校の教育活動を支援する取組や保護者・地域住民等が学校運営を支援する取組など学校における活動への地域の協力を促すための諸室についても計画することが重要である。
(3) 他の文教施設等の整備状況等を勘案しつつ,必要に応じ,これらの施設との適切な役割分担や施設等の相互利用,共同利用等を通じ有機的な連携について計画することが望ましい。
また,他の文教施設等との情報ネットワークを構築することも有効である。
2 学校開放のための施設・環境
(1) 児童や地域住民が有効に活用できる施設となるよう計画することが重要である。
また,学校や地域の特性に応じた防犯対策を実施し安全性を確保した上で,必要に応じ,地域住民の積極的な利用の促進を図ることができるよう,地域住民との共同利用のできる施設として計画することも重要である。
(2) 様々な利用者に配慮した,快適,健康,安全で利用しやすい施設であるとともに,学校開放の運営と維持管理の行いやすい施設となるよう計画することが重要である。
3 複合化への対応
(1) 学校と地域社会との連携を深めていく上で,社会教育施設や高齢者福祉施設等との複合化について計画する場合は,施設間の相互利用,共同利用等による学習・生活環境の高機能化及び多機能化に寄与すると同時に,学校施設における児童の学習と生活に支障のないよう計画することが重要である。
また,地域の防災拠点としての役割について計画する場合は,学校施設における児童の学習と生活に支障のないよう計画することが重要である。
(2) 多様な利用者を考慮し,安全面やバリアフリーに配慮した計画とすることが重要である。
(3) 学習環境に障害又は悪影響を及ぼす施設との合築は避けることが重要である。
また,学習環境の高機能化及び多機能化に寄与しない施設との合築についても慎重に対処することが重要である。