小学校施設整備指針(平成22年3月)4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・第2 安全でゆとりと潤いのある施設整備
1 生活の場としての施設
(1) 児童等の学習のための場であるのみならず,生活の場として,ゆとりと潤いのある施設づくりとすることが重要である。

(2) 児童等の行動範囲,動作領域,人体寸法を考慮するとともに,心理的な影響も含めて施設を計画することが重要である。

2 健康に配慮した施設
(1) 児童の健康に配慮し,校内の快適性を確保するため,採光,通風,換気等に十分配慮した計画とすることが重要である。

(2) 児童の心と体の健康を支えるため,保健衛生に配慮した施設計画とすることが重要である。

(3) 児童の体力向上に資するよう,運動のための空間を利用のしやすさに配慮し,計画することが望ましい。

(4) 建材,家具等は,快適性を高め,室内空気を汚染する化学物質の発生がない,若しくは少ない材料を採用することが重要である。

(5) 新築,改築,改修等を行った場合は,養生・乾燥期間を十分に確保し,室内空気を汚染する化学物質の濃度が基準値以下であることを確認させた上で建物等の引渡しを受け,供用を開始することが重要である。

3 耐震性の確保
(1) 地震発生時において,児童等の人命を守るとともに,被災後の教育活動等の早期再開を可能とするため,施設や設備の損傷を最小限にとどめることなど,十分な耐震性能を持たせて計画することが重要である。

(2) 学校施設は,地震等の災害発生時には地域住民の応急的な避難場所としての役割も果たすことから,このために必要となる機能も計画することが重要である。

4 安全・防犯への対応
(1) 児童の安全確保を図るため,学校内にあるすべての施設・設備について,児童の多様な行動に対し十分な安全性を確保し,安心感のある計画とすることが重要である。

その際,事故の危険性を内包する箇所は特に安全性を重視した分かりやすい計画とすることが重要である。

(2) 事故を誘発するような明確な構造的な欠陥はもとより,児童が予測しにくい危険を十分に除去しておくことが重要である。
 また,可動部材,特に機械制御のものは十分に安全性が確保されていることを確認することが重要である。

(3) 児童の多様な行動に対して,万が一事故が発生しても,その被害が最小限となるよう,配慮した計画とすることが重要である。

(4) 外部からの来訪者を確認でき,不審者の侵入を抑止することのできる施設計画や,事故も含めた緊急事態発生時に活用できる通報システム等を各学校へ導入することが重要である。

(5) 敷地内や建物内及び外部からの見通しが確保され,死角となる場所がなくなるよう計画することや,特に不審者侵入の観点からはどの範囲を何によってどう守るかという領域性に留意した施設計画が重要である。

(6) 学校や地域の特性に応じた防犯対策及び事故防止対策を実施し,その安全性を確保した上で,地域住民等が利用・協力しやすい学校施設づくりを推進することが重要である。

(7) 既存施設の防犯対策及び事故防止対策についても,図面や現場等において点検・評価を行い,必要な予防措置を計画的に講じていくことが,関係者の意識を維持していく面からも重要である。

(8) 学校施設の防犯対策及び事故防止対策は,安全管理に関する運営体制等のソフト面での取組と一体的に実施することが重要である。

その際,家庭や地域の関係機関・団体等と連携しながら取組を進めることが重要である。