・2.小児の誤飲事故に関する報告
・報告された事例は、477件(前年度777件)であった。
タバコ 〈30年間トップの原因製品〉
・生後6~11か月の乳児の事故が97件(61.0%)、12~17か月の幼児の事故とあわせると139件(87.4%)で、報告例の大半を占めた。
医薬品・医薬部外品 〈重症化しやすい、保管・管理に注意〉
・医薬品・医薬部外品に関する報告件数は86件(18.0%)であり、入院事例も報告された。
事例【原因製品:タバコ】 患者 15か月 男児 症状 せきこみ 誤飲時の状況 テーブルの上においていたタバコを食べた。気づいた時には、たばこ1/2を持っていて、せき込んでいた。 来院前の処置 逆さにした 受付までの時間 30分未満 処置及び経過 吐根シロップにて排泄確認
(タバコを誤飲した場合には、飲料は飲ませず直ちに受診することが望ましい。)
事例【原因製品:虫よけ芳香剤】 患者:1歳7か月 女児 症状:なし 誤飲時の状況:寝室においてあった虫よけ芳香剤をみつけて口にいれた(100ml?)。 来院前の処置 飲料を飲ませ、吐かせようとするも吐かず 受付までの時間:1時間~2時間30分未満 処置及び経過:吐根で嘔吐なく、胃洗浄施行。
3.吸入事故等に関する報告
・報告された事例の件数は、974件(前年度842件)であった。
・製品の形態の内訳では、スプレー式の製品が396件(40.7%)(うち、エアゾールが200件)、次いで液体の製品が297件(30.5%)と件数が多かった。
殺虫剤・防虫剤
事例は248件(有症率71.8%)で、そのうち、殺虫剤が221件(前年比1.1倍)、防虫剤27件(前年比1.2倍)といずれも増加した。
洗浄剤・洗剤、漂白剤
・洗浄剤・洗剤に関する事例は203件で、そのうち塩素系の製品(101件)が最も多かった。
・漂白剤に関する事例は96件で、そのうち塩素系が75件と大半を占めた。