・日本アレルギー学会よりミニシンポジウム1
抗原提示細胞・樹状細胞とアレルギー病態
座長:土肥 眞1), 横関博雄2)(東京大学大学院医学系研究科アレルギー・リウマチ内科1), 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学2))
MS1-6.コンニャクグルコマンナンはマクロファージ/単球を介してIgE産生を抑制する
森桶 聡1) 平郡隆明1) 鈴木秀規2) 柳瀬雄輝1) 内田一恵1) 大西伸和3) 内田一恵1) 亀好良一1) 三原祥嗣1) 小埜和久4) 秀 道広1)
広島大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学1) 広島文教女子大学人間科学部2) 西川ゴム工業株式会社3) 広島大学大学院先端物質科学研究科分子生命機能科学4)
--------------------------------------------------------------------------------
【背景と目的】これまでに我々は,微粉砕コンニャクグルコマンナン(KGM)をマウスに経口投与すると血漿IgEの上昇や皮膚炎の発症が抑制されることを報告した.
また,可溶化したKGM(S-KGM)を用いた検討では,S-KGMはin vitroでB細胞のIgE産生を抑制したが,その機序は不明である.
【方法】マウス脾臓からAutoMACSTMにより単離したB細胞,T細胞,およびマクロファージ/単球を,単独または組み合わせてS-KGM存在下/非存在下に培養し,上清中のIgE濃度を測定した.
【結果】B細胞単独またはB細胞にT細胞を加えた培養系では,IgE産生量はS-KGMの有無により影響されなかったが,B細胞にマクロファージ/単球を加えた系のIgE産生は抑制された.
さらにマウス脾臓細胞からマクロファージ/単球を除いて培養すると,S-KGMによるIgE産生抑制効果は消失した.
【結論】KGMはマクロファージ/単球を介して間接的にB細胞からのIgE産生を抑制していることが示唆された.
第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催
runより:これは驚き!IgE産生を抑制できれば重症化を止められるかもしれない。しかもコンニャクで。