・日本アレルギー学会より ミニシンポジウム39
食物アレルギー・薬物アレルギー―病態生理と治療4―アナフィラキシーを中心に―
座長:田知本寛1), 中村陽一2), 金子英雄3)(東京慈恵会医科大学第三病院小児科1), 横浜市立みなと赤十字病院アレルギーセンター2), 岐阜大学大学院医学系研究科小児病態学3))
MS39-6.モモによるアナフィラキシーを発症した一家族例
鈴木慎太郎1) 佐藤将之2) 本間哲也2) 尾高美保2) 松倉 聡2) 黒川真嗣2) 足立 満2) 松浦崇行1) 福田 充1)
あそか病院内科呼吸器・アレルギー1) 昭和大学病院呼吸器・アレルギー内科2)
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症例は62歳女性(母),30歳女性(長女),28歳男性(長男).
全員が成人後にモモによる即時型アナフィラキシーを発症した.
父親にはなかった.
北海道での居住経験はなかった.
各症例について詳しい問診と検査(血清総IgE値,RAST,スクラッチテスト,プリック・プリックテスト,負荷試験)を行い,家族内で個別の特徴を比較検討した.症例1 母親 専業主婦.蕁麻疹の既往のほか,未治療の重症糖尿病(HbA1C 13.5%)がある.
57歳時に発症し,アナフィラキシーの重症度はGrade4.モモ以外に青魚のアレルギーがある.
総IgEは752IU/ml,RASTでモモはclass2を呈した.当科受診直前にNSAIDSによるアナフィラキシーも発症している.
症例2 長女 専業主婦.乳幼児期からアトピー性皮膚炎と喘息があった.
26歳時に発症し,重症度はGrade5.
総IgEは61IU/ml,RASTではモモはclass2を呈した.
ほかにキウイやマンゴーでOASが出る.症例3 長男 鉄道職員.季節性鼻炎がある.
24歳時に発症し,重症度はGrade4.総IgEは378IU/ml,RASTではモモはclass1を呈した.
診断ののち,原因食物の回避など食事指導を行った.その後の経過,臨床効果についても報告する.
第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催
runより:私は860IgEなんですが・・・いつアナフィラキシーが出てもおかしくないです。
でもほぼ何でも食べられます(´・ω・`?)