「無計画停電」から「戦略的エネルギーシフト」へ2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・1 はじめに
2011 年3 月11 日に発生した東北関東大地震とそれに続く巨大津波によって、福島第1原子力発電所をはじめとする東京電力・東北電力の主要電源が緊急停止した。

このため東日本は深刻な需給ギャップが生まれ、それに対応するために東京電力では「計画停電」を始めた。

ところがこの計画停電は、十分に計画されたものではなく、信号や鉄道、病院といったライフラインの電力や震災被災地の電力供給さえ止まる地域がある他、生産活動の見通しを立てられない産業経済界からも異論が聞こえるなど、混乱を極めている。
そこで、環境エネルギー政策研究所(ISEP)では、関東圏の供給力や過去の需要量を含めた電力需給の検証を行い、今後、公共政策として行うべき、短期・中長期的な施策をここに提言する。
2 需給の見通し
本年度の夏季における、東京電力の供給力について検証し、過去の需要量との比較をしつつ、供給力について考察を行った。

発電端と送電端について明確に区別するため、発電端の数字は青色、送電端の数字は緑色でそれぞれ記載した。
2.1 過去の需要量
表2.1 は、東京電力における近年の一日最大電力および最大三日平均電力(いずれも発電端)を示している。
2008 年9 月のリーマンショック前で6000 万kW を少し上回る程度、リーマンショック後は6000 万kW を下回っている。
表2.1:近年の最大電力(発電端)
(出典:資源エネルギー庁電力統計)
発生年月日  発電端最大電力(万kW) 発電端最大3 日平均(万kW)
2007 年(8 月)       6147             6037
2008 年(8 月)       6089             6035
2009 年(7 月)       5450             5387
2010 年(7 月)       5999             5961
参考 2011 年計画     (5755)

東京電力の月間最大電力をリーマンショック前の2007 年から図3.1 に示す、7~9 月以外の月の最大電力は7-9
月を除くと2008 年1-2 月の5500 万kW、その時期も除くと4000~5300 万kW である。また、2008 年1-2 月でも、
最大3日電力平均は5360 万kW である。
図3.1 東京電力の月間最大需要(出典:資源エネルギー庁電力調査統計)

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