豚肉による口腔アレルギー | 化学物質過敏症 runのブログ

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・日本アレルギー学会よりミニシンポジウム15
食物アレルギー・薬物アレルギー―病態生理と治療1―経口免疫療法を中心に―
座長:南部光彦1), 野間 剛2), 相原雄幸3)(天理よろづ相談所病院小児アレルギーセンター1), 北里大学医学部小児科2), 神奈川県厚木保健福祉事務所3))

MS15-11.豚肉による口腔アレルギー症候群の一例

坂井田寛 荻原仁美 宮本由起子 湯田厚司 竹内万彦
三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科


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豚や牛などの生肉の生食により口腔アレルギー症候群をきたしたと思われる症例を経験したので報告する.

患者は24歳女性.幼少期に牛肉,卵,肉などの食物アレルギーはなかった.小児喘息で一時小児科を受診していたが小学校入学時には軽快し,その以後喘息症状は出現していない.

幼少期にウサギ,ひよこを飼育していたがアレルギー症状は見られなかった.アトピー性皮膚炎の既往はない.2005年7月から雑種のネコを室内で飼育し始めた.

当初はアレルギー症状は見られなかったが,2007年12月頃から,鼻掻痒感,くしゃみ,鼻汁症状が出現するようになった.

職場の犬の近くによってもくしゃみが誘発されるようになった.

ネコの飼育後,いつのころからか生の豚肉や牛肉を食べると口腔内に掻痒感を感じるようになった.

喘息や皮疹などの症状はみられなかった.

加熱した肉では同症状は誘発されなかった.

当科外来を受診し,精査を行った.末梢血好酸球数は350/μlと増加し,総IgE値は31IU/ml,RAST値は,イヌ皮屑,ネコ皮屑,羊上皮,家兎上皮,豚肉,羊肉で陽性であった.

ネコ上皮と食肉との間に共通抗原性が報告されており,本例はまれであるが,豚肉による口腔アレルギー症候群と考えられた.

第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催

runより:口腔アレルギーは未解明な部分も多いですね。

私は10代まではエビ、カニでかゆくなりました。