補中益気湯エキス細粒のアトピー性皮膚炎に及ぼす影響 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・日本アレルギー学会よりミニシンポジウム21
アトピー性皮膚炎―治療
司会者:古川福実1), 秀 道広2)(和歌山県立医科大学皮膚科1), 広島大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学2))

MS21-4.補中益気湯エキス細粒のアトピー性皮膚炎に及ぼす影響についての検討

竹中 基, 佐藤伸一
長崎大学医学部・歯学部付属病院皮膚科・アレルギー科


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【対象】アトピー性皮膚炎に対する標準的治療の行われている慢性の経過を有する成人アトピー性皮膚炎患者で虚弱体質を有する患者

【方法】標準的治療に加え,補中益気湯エキス細粒を1回2.5g,1日3回服用した.

原則12週間投与とし,内服開始前と投与後で末梢血単核球でのTh1,Th2を比較検討した.

なお,Th1,Th2はSRL社に依頼し測定した.

【結果】AD罹病期間は7年~50年であり,いずれも長期間の経過を有していた.治療前のTh1は13.7%~25.5%,Th2は1.3%~3.9%であり,治療後のTh1は11.6~30.1%,Th2は1.5%~4.6%であった.

そこで,Th1/Th2とると,治療前4.1~16.2,(平均8.9),治療後4.0~15.9(平均7.6)で,ほぼ不変であった1例を除き全例で低下していた.

【まとめ】補中益気湯エキス細粒は,アトピー性皮膚炎のTh1,Th2バランスに何からの影響を及ぼすことが示唆された.

第58回日本アレルギー学会秋季学術大会 2008年11月開催