平成20年即時型食物アレルギー全国モニタリング調査 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・日本アレルギー学会よりミニシンポジウム12
食物アレルギーの病態と治療
座長:木村光明1), 縣 裕篤2)(静岡県立こども病院感染免疫アレルギー科1), 愛知医科大学医学部小児科2))

MS12-1.平成20年即時型食物アレルギー全国モニタリング調査

今井孝成1) 杉崎千鶴子2) 海老澤元宏2)
国立病院機構相模原病院小児科1) 国立病院機構相模原病院臨床研究センター2)


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【目的】即時型食物アレルギーの変遷と現状を明らかにし,アレルギー表示法の妥当性や改正の必要性を検討し,また同法の遵守の状況を推測する.

【方法】過去の調査の手法を全て踏襲した.調査対象は“何らかの食物を摂取後60分以内に症状が出現し,かつ医療機関を受診したもの”である.調査は平成20年1月から3ヶ月毎に1年間に4回に渡って葉書郵送法で行った.

【結果】第3回までに,2017例が集積された.従来どおり,0歳児が656例(32.5%)で最も多く,以降加齢に伴い漸減し,成人例も6.3%を占めた.原因食物は鶏卵,乳製品,小麦が多く,以下ピーナツ,イクラ,エビ,ソバ,大豆,キウイ,カニが上位10傑であった.上位5抗原で全体の80.5%,上位10抗原で89.6%を占めた.

また経年的には乳,小麦,ピーナツの割合が上昇してくる傾向を認めた.

ショックは11.5%(232例)で,その発生率では小麦,木の実類,ピーナツが高かった.アドレナリンは11.8%に使用例されていた.

43.0%が誤食例であり,このうち表示ミスによるものが48例(2.4%)であった.【結論】平成20年調査結果は従来の結果と比べて大きな変化は見られなかった.

ただ誤食による症状誘発率は引き続き高く,表示法の重要性と調査継続の必要性が改めて示された.

第21回日本アレルギー学会春季臨床大会 2009年6月開催


runより;誤食とありますが、理解してない人が食べ物を与えたり、アレルゲンの表示義務には「例外」がある事で起こると思われます。

お惣菜やパンなど自分で詰める物には表示義務がありません。

また、パッケージの容量で省略してよいとされています。

コンタミネーション(小麦やタマゴを使用した物を同じ油で揚げた等)も多いと聞きます。

例外は廃止すべきだ!生死に関わるのに・・・