・日本アレルギー学会よりミニシンポジウム7
アレルギー性鼻炎―病態生理と治療2
座長:白崎英明1), 春名眞一2), 宇佐神篤3)(札幌医科大学耳鼻咽喉科1), 獨協医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学2), 東海花粉症研究所3))
MS7-9.リアルタイムモニターの花粉数とスギ花粉症患者の眼鼻以外の症状
太田伸男1) 鈴木祐輔1) 青柳 優1) 稲村和俊2) 大久保公裕3)
山形大学医学部情報構造統御学講座耳鼻咽喉科頭頸部外科学1) 山形県立河北病院耳鼻科2) 日本医科大学耳鼻科3)
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スギ花粉症では,スギ花粉が鼻腔内に吸入されるとくしゃみ,鼻漏,鼻閉などの鼻症状が引き起こされるだけでなく,日常の学習や労働などの効率が障害されることが報告されている.
また,スギ花粉症患者は眼鼻以外の症状を呈し,これによって日常生活の支障が生じている可能性が示唆されている.
近年,花粉の飛散数をリアルタイムに測定する方法も確立され,実地臨床にも応用されている.
このリアルタイムモニターを用いたスギ花粉飛散数と眼鼻以外の症状の関連についてはまだ十分な検討がなされていない.
この点を明らかにするために,スギ花粉症患者に対してアンケート調査を実施し,症状,QOLについてそれぞれ検討を行った.
2009年2月から4月までの間に当科を受診されたスギ花粉症患者を対象にJRQLQを用いて,リアルタイムモニターによるスギ花粉数とスギ花粉症患者の眼鼻以外の症状の関連について検討したのでその結果について報告する.
第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催
runより:今回は花粉症が学習や労働に悪影響を与えているとの報告です。
特に労働による損害は数兆円とも言われています。