電磁波(ELF とRF)の公衆被曝基準の論理的根拠6 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・3.脳腫瘍と聴神経種
携帯電話とコードレス電話からの無線周波数電磁波は、脳腫瘍や聴神経腫(脳の中の聴覚神経の腫瘍)のリスク増加に関する、1 ダース以上の研究につながった。
携帯電話を10 年以上使っている人は、悪性脳腫瘍や聴神経腫の発症率が高い。携帯電話を、主に頭の同じ側で使っているといっそう悪い。
脳腫瘍について、10 年以上携帯電話を使っていた人はリスクが20%高い(携帯電話を頭の両側で使っていた場合)。

主に頭の同じ側で10年以上携帯電話を使ってきた人は、脳腫瘍のリスクが200%増加する。

この情報は、多数の脳腫瘍/携帯電話の総合的な研究(研究のメタ解析)の結びついた結果を信頼してまとめている(訳注:メタ解析とは、複数の研究データを集めて解析すること)。
10 年以上コードレス電話を使ってきた人は、悪性脳腫瘍や聴神経腫になる率が高い。
主に頭の同じ側で、コードレス電話を使っているとさらに悪い。
コードレス電話使用の脳腫瘍(高悪性神経こう腫)のリスクは、頭の両側で使った場合220%高く、主に頭の片側に充てた場合470%高い。

聴神経腫の場合、携帯電話を10 年以上の使うとリスクが30%高くなり、主に頭の一方で使うと240%高くなる。

これらの結果は、いくつかの研究(メタ解析)の結びついた結果に基づいている。
コードレス電話の場合、電話を主に頭の片側にあてて使った場合、聴神経腫のリスクは3 倍(310%)高くなる。
携帯電話とコードレス電話の照射への被曝に関する現在の基準は、長期間の脳腫瘍と聴神経腫のリスクを報告する研究を慎重に検討していない。
無線周波数電磁波(RF)が脳腫瘍を発症させるという兆候は、携帯電話やコードレス電話使用以外の弱いRF への被曝からも現れる。

職場で被曝する人々の研究(職業被曝)は、同様に、脳腫瘍率が高い事を示す。

Kheifets(1995)は、電機関連の職業で働く人々の脳のがんのリスクが10~20%高いと報告した。

このメタ解析は、職場の電磁場被曝や電気関連の職業に関する、脳のがんについて発表された29の研究を調査したものだ(6)。
電磁場に被爆する職業で働くような、その他のRF 被曝発生源との関連性の証拠は、脳腫瘍になる穏やかなリスク上昇と一致する。