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3-2 気中濃度の推移
学校環境衛生の基準によって気中濃度基準値が定められているトルエン(基準値:260μg/m3)、キシレン(基準値:870μg/m3)、パラジクロロベンゼン(基準値:240μg/m3)、ホルムアルデヒド(基準値:100μg/m3)の4 物質に関して、最初に行われた測定から10 月末までの測定における気中濃度の推移を示す。
表3表 3-2、省略
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測定は、都健康安全研究センター、ダイヤ分析センターの2 つの測定機関によって行われた。どちらもパッシブ法ではあるが、捕集管、捕集原理が異なり、全体的に都健康安全研究センターの方が高い値となった。
このことから、測定機関が異なる測定値を単純に比較することはできない。
元加賀小学校の保護者である都健康安全研究センター職員が行った 3 月17 日の測定では、7 箇所中6 箇所で学校環境衛生の基準の基準値を超え、最大で7.5 倍であった。
その後、コスモ環境設計が行った3/20 の測定では基準値を超えたのは校長室のみであった。
4 月20 日に都環境科学研究所が行った測定では、13 箇所中4 箇所で基準値を超え、3 月17 日の測定からは減衰したものの3, 4 階で高濃度であった。次第に減衰していき、温度は上昇しているにも関わらず、種々の改善策を施した8 月以降は測定した全ての教室で基準値を下回った。
測定をした部屋の濃度についても、同様の減衰傾向が見られた。6 月12 日の測定結果と6 月24 日の測定結果で、測定した全ての室で濃度が増加していたが、これは測定法が異なったためだと考えられる。
3月17 日から最も減衰が見られたのは5 年2 組の教室で、最も低濃度であった9 月29~30 日の測定では、気中濃度が約1/100 になった。
runより:表は省略しました。苦渋の決断でした、どうしても表現しにくいのです。コレを乗せたかったので悔しいです。