シックスクール対策連絡協議会報告書4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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3 化学物質気中濃度の推移
3-1 気中濃度測定法
気中濃度測定は4 つの機関によって厚生労働省で定められている方法で行われた。

(ただし、元加賀小の場合、測定室の閉鎖状況は安全側を考え、建物全体の閉鎖とした。)厚生労働省のマニュアルでは、アクティブ法を正式な方法としている。

都環境科学研究所を除いて、測定は、捕集管を用いたパッシブ法で8 時間化学物質が捕集された。

ホルムアルデヒドなどのアルデヒド類には各機関とも捕集管にDSD-DNPH を用い、溶媒抽出後HPLC(高速液体クロマトグラフィー)で分析が行われた。VOCs に関しては各機関で使用された捕集管は異なったため、以下に方法を記す。
3-1-1 都健康安全研究センター

捕集管には Tenax 管(捕集剤:Tenax TA)が用いられ、加熱脱着後GC/MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)で分析が行われた。捕集は、拡散キャップを使用しない状態でパッシブ法で行われた。

図3-1 にTenax管を示す。
3-1-2 コスモ環境設計
捕集管にはパッシブガスチューブ(捕集剤:椰子殻活性炭)が用いられ、溶媒抽出後 GC/MS で分析が行われた。

図3-2 にパッシブガスチューブを示す。
3-1-3 都環境科学研究所
測定はキャニスター法により行われた。マスフローコントローラーで捕集流量を一定に制御して、キャニスター(ステンレス容器)にVOCs を捕集し、冷却濃縮、加熱脱着後GC/MS で分析が行われた。
3-1-4 ダイヤ分析センター
捕集管としてパッシブサンプラーVOC-SD(捕集剤:Carboxen564)が用いられ、溶媒抽出後GC/MS で分析が行われた。

図3-3 にVOC-SD を示す。また、ダイヤ分析センターでは一部アクティブ法による測定が行われ、アルデヒド類についてはSep-Pak DNPH-Silica で捕集し溶媒抽出後HPLC で分析が行われ、VOCs についてはCarboxene/Carbopack で捕集し、加熱脱着後、GC/MS で分析が行われた。
図 3-1 Tenax 管 図 3-2 パッシブガスチューブ 図3-3 VOC-SD




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