・そして
①そうならないように気をつけましょうってことと
②それによって一時期被害が出てしまった人の今後の学校生活
③また尾を引いてしまった人の今後の学校生活
においては注意事項が違うと思います。学校生活で何か不都合が出る人の場合は、保護者と学校が話しをして個別対応だと思います。
もし、体に打撃があったならそれなりに病院に通う必要がありますし、特に対応には気を付けるべきだと思います。」
同時に、「全体の学校の中にある化学物質の総量を出来るだけ減らせる方向に、もしくは子供が浴びないように、配慮しながら使うなどの注意が必要です。
例えば、校庭の農薬散布や、机とかロッカーとか棚とか学校の備品を買うときに気をつけるとか、理科の実験など化学物質を使うときは換気をよくする。
図工でも接着剤、油性マジックなどを使うときは化学物質ですから、換気をする、気分が悪くなった子供がいたら、すぐに廊下にだすとか、そういう問題です。
床などのワックスでも化学物質の濃度があがりますから、予防としては夏休みなどの前に塗るとか、または予算があればなるべく化学物質が多く含まれてないもの、人によって何がいいか悪いかも違うので、何がいいとはいえませんが、どちらにしても換気は十分にすること。
それと、1つ大事なことは新学期が始まる日はずっと休みで締め切っているので前の日、もしくは朝早く窓を全部あけて十分換気をして空気を入れ替えてください。」と具体的に教えていただきました。
石川県のアドバイザーの方からは、次のようなご意見をいただきました。
「学校の運用時に使われる薬剤等について少し意見を述べさせていただきます。
たとえば、ゴキブリ・ねずみ駆除剤(成分は農薬のことが多い)、ワックス(可塑材、溶剤)、校内樹木の殺虫材(農薬)などです。
運動場の白線に消石灰(水酸化カルシウム)を使っている場合もかぶれや発疹を起こす子供がいます。(炭酸カルシウムに切り替えると症状が出なくなりました)
学校で使用しているワックスやゴキブリ・ねずみ駆除剤のMSDS(製品安全データシート)を学校教育課に取り寄せてもらえばいかがでしょうか。きっと、内容を読めば、散布時期等の対応を取る必要があると考えられると思います。
学校には、ワックスも駆除剤も必要と思います。
天然素材は高いし、駆除効果も化学品にくらべ低いようです。
しかし、現行の品物を使っていても運用面でかなり改善できると思います。
私達が係わっているところでは、ワックスの回数を減らし、入学式等の前のワックスがけをしない(普通なら式の前にピカピカにしたいところですが)などの配慮がされています。
また、駆除剤も夏休み等でかつ子供の登校が少ない時期を選ぶ等、運用面で考慮されています。
資料については、その学校(地域)の特色もあるでしょうから、先生方とどのような事(作業)が子供に影響があるかひとつひとつ一緒に考えられたらいかがでしょうか。
私の係わっている学校では、学校施設・設備等における化学物質の点検チェックリストをつくり対応しています。
チェクリストは、著作権の問題もあり、一存では出せませんので、ここでは、記載例をお知らせします。