WHO 環境保健超低周波健康影響2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・1.1 要約
1.1.1 発生源、測定およびばく露
電気が発電され、電力線やケーブルで送配電され、または電気製品で使用されるところならどこでも、電界および磁界が存在する。

電気の使用は我々の現代的な生活様式の必要不可欠な一部であるため、電磁界は我々の環境中のどこにでも存在している。
電界強度の単位はボルト毎メートル(V m-1)またはキロボルト毎メートル(kV m-1)であり、磁界についてはテスラ(T)、またはより一般的にはミリテス(mT)またはマイクロテスラ(μT)で測定される磁束密度が用いられる。
商用周波数磁界への居住環境ばく露は、全世界でさほど大きくは変わらない。住居内での磁界の相乗平均値は、欧州で0.025~0.07μT、米国で0.055~0.11μTの範囲である。

住居内での電界の平均値は、数十V m-1の範囲である。

特定の電気製品の近傍では、瞬間的磁界の値は、数百(200~300)μTほどである。

電力線近くでは、磁界は最大で約20μTに達し、電界は最大で数千V m-1である。
小児白血病の発症率の上昇と関連付けられている時間平均ばく露を超えるレベルの、50または60Hzの居住環境磁界にばく露されている子供は少数である(1.1.10節参照)。

平均ばく露が0.3μTを超える子供は約1~4%、ばく露の中央値が0.4μTを超える子供はわずか1~2%である。
職業ばく露は、主に商用周波数の界によるが、それ以外の周波数に起因することもある。

作業場での磁界ばく露の平均値は、「電気に関連した職業」では事務職のような他の職業よりも高いことが示されており、電気工(electricians)や電気技師(electric engineers)の0.4~0.6μTから、電力線労働者の約1.0μTの範囲であり、最も高いのは溶接工、鉄道機関士や縫製工(3μT超)である。

職場における磁界ばく露の最大値は約10mTに達するが、この値は大電流
が流れる導体の存在と常に関連する。

電気供給産業で働く労働者は、30kV m-1までの電界にばく露されるかもしれない。