8. この病気はどういう経過をたどるのですか
肺気腫はタバコを吸い続けている限り、必ずと言ってよいほど徐々に進行します。
風邪などによる鼻・喉の炎症でも症状は悪くなりますが、さらに気管支炎・肺炎を合併すると咳・痰は増加し、息切れは急激に悪化します。
そして、治った後もしばしばそれ以前に比べると体を動かすことに伴う息切れは強くなっていることが多いのです。
つまり、タバコと肺感染症は肺気腫が悪くなる最大の敵です。
肺気腫が早い段階でみつかり、禁煙を守った場合にはその進行はほとんど抑えられるか、あるいは進行してもきわめて緩徐なものとなります。
ただし、肺の働きは加齢とともに低下しますので、進行した肺気腫ですでに肺の働きの余力がないときには、たとえ禁煙を守り、肺感染症にかからなくとも息切れは徐々に進行することが多いようです。
上で述べた在宅酸素療法を行っている患者は、全国ですでに4万人を越えているものと推定されていますが、その基礎疾患で一番多いのは肺気腫です。在宅酸素療法患者全体の約40%を占めています。
runより:タバコはやはり怖いですね( ̄_ ̄ i)
私も平気とはいえやはり副流煙は苦手です。