・携帯電話のマイクロ波の危険性
携帯電話から発生する超高周波(マイクロ波)の脳への影響も懸念されています。
2000年8月、イギリスでは16歳以下の子どもの携帯電話使用禁止を勧告しました。アメリカでも、携帯電話の電磁波強度を表示することを義務付けるなど、各国も対策に乗り出し始めています。
翻って日本ではどうでしょうか、携帯電話は使い放題、満員電車の中でも、授業中でもところかまわずと言うのが実態でしょう。
最近、病院、電車内、劇場などでの使用制限が言われるようになりましたが、携帯電話を使用する本人への悪影響は認識されていません。
また、学校内「電磁波」についての認識もほんとどないのが実状でしょう。
私たちは、「情報」が新カリキュラムで必修化される今を契機に、学校内「電磁波」問題を視野に入れる必要があるのです。
シックスクール・「電磁波」問題を知ろう、そして考えよう
シックスクール問題や、「電磁波」問題を考えるときに必要なことは、これまでほとんど考えられてこなかった、学校内環境問題の認識を深めることから始めなければならないと思います。私たちは、次の事を考えて行かねばならないでしょう。
*CS(シックハウス)や電磁波過敏症で苦しむ児童・生徒・教職員が存在することを理解し、その事実を生徒に教えていく必要があります。
*学校の授業・部活動・施設・建物内などで、症状が出た時に適切な対応ができることが必要です。
*そして、その発症の原因の1つに「学校」があることを理解する必要があります。
*学校で使用する物は、「シックスクール」を起こさない安全な物を選択する必要があります。
*学校で使用する電気製品や、パソコンなどの危険性を考え,対応策をとる必要があります。
*学校内変電室などの危険性を考え,変電室の近くに常時いることの危険性を認識する必要があります。
*何よりもまず学校室内化学物質・電磁波・学校で使用する化学物質などの実態調査を行なう必要があります。
そしてその場合予防原則の立場に立つ事が必要です。
*そのためには、少しでも電磁波の発生の少ない電気製品やパソコンの導入を図ることが必要です。(例えば液晶画面のほうが発生は少ないなど)
シックスクール(化学物質過敏症)やガウスシンドローム(電磁波過敏症)は、まだ医学的にも研究が始まったばかりです。
ですから、研究結果も次々に新しい成果が報告され、逆に古い研究成果は否定されていきます。
しかし、私たちは予防原則と学校からの危険可能性の除去、という観点でこの問題を捉えなければならないと考えます。
その意味で、学校の「場」の安全性の確立と「安全教育」の必要性が迫られていると言えるでしょう。
runより:シックスクールはcsとは違いシックハウス症候群ですが、2002年の出来として考えれば仕方ないでしょう。
考え方として現在でも十分通用する内容です。
シックスクールに必要なのは「理解」と「対策」なのです。