・・健康被害を引き起こす原因 ・健康への影響
床用ワックス (61人)
文具・教材 (48人)
石鹸・洗剤 (46人)
校舎の工事 (35人)
教職員の化粧・たばこなど(34人)
農薬・除草剤 (33人)
プールの塩素 (33人) アトピーなどアレルギーの発症悪化 (68人)
頭痛 (50人)
鼻水・鼻痛など (30人)
結膜炎・目やになど(26人)
吐き気 (26人)
その交渉の中で、学校でのいくつかの事例が報告されています。
その一部を紹介します。
床ワックスを塗った2,3日後に、眠くなる、頭がボーとする、鼻血が出る、忘れ物がひどくなるなどの症状が出た。
総合的な学習や生活科の授業で使用された虫よけスプレーで同様の症状がでた。
美術の時間の絵の具によって、顔が赤くなる、目がトロンとする、高熱が出るなどした。
大掃除の時、落書き消しの為のシンナーの臭いで発症した。校庭の樹木への農薬散布で発症した。
医者の理解がなく、何度もレントゲンを撮られたり、MRIなどで症状が悪化し、ついには精神的なものとされてしまった。
この結果を見ると、健康被害を与える原因物質としてもっとも多くあげられたのは「床ワックス」です。
ほとんどの学校で使用されている床用ワックスは石油系ワックスで、TBXP=リン酸トリスブトキシエチルを含み、その使用説明(安全シート)によると、取り扱いはゴム手袋、保護眼鏡、有機ガス用マスク着用の上、換気を十分に行い、保護衣(作業衣、安全靴)を着用するように書かれています。
しかし、実際にはほとんどの学校で、安全シートに従わず生徒に素手で扱わせているのではないでしょうか。
CS発症者の保護者が学校にワックスを扱わせないように訴えても、「一人だけ特別扱いはできない」と取り合ってもらえなかった、という事例も報告されています。