「シックスクール」を考える5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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「シックスクール」を考える(その2)
再編・条件グループ

はじめに
 高総検レポート№60「シックスクール」で、シックスクールについての「文科省通知」と、シックスクールの問題点について報告しました。

神高教本部は、「通知」にもとづいて県教委に直ちに実態調査を行うよう交渉を行いましたが、当初県教委は予算(2500万円程度)を要求するが県財政の現状では難しいとの見解を示していたものの、神高教の追求によって事の重大性を鑑みて予算化するに至っています。

先の高総検レポートでは、シックスクールとともに、電磁波の危険性についても報告しましたが、東北大学理学部の研究者は本年2月「電磁波は反射することから電車内における携帯電話使用の危険性を指摘する研究結果」をまとめ、朝日新聞が6月その記事を掲載し反響を呼びました。

さらに、朝日は8月24日付け紙面で「WHO(世界保健機関)への研究協力の一環として国立環境研究所などが行った全国疫学調査」を掲載しました。

それらによると、携帯電話が出す高周波や高圧送電線、家庭電器製品から出る超低周波のいずれもが健康に影響を与える危険性がきわめて高いことが指摘されています。
 また、化学物質過敏症発症者は電磁波に対しても過敏となり、電磁波被曝と化学物質の複合汚染によって症状が悪化することも指摘されています。

私たちは、学校現場におけるこのような「被害」を極力除去する努力を行うとともに、生徒の健康被害実態把握と、生徒が発症したときの対応・対処などを考えなくてはならないでしょう。

そのためにも、私たちがシックスクール(シックハウス)・ガウスシンドローム(電磁波過敏症)などについて「知る」事から始めなくてはなりません。


シックスクールとは何か?
 シックスクールとは、学校の施設、設備、教材、薬品その他を原因として起こる化学物質過敏症(ケミカルシンドローム)のことです。

新築の家などを原因とする場合をシックハウスといいますが、発生場所・原因が違うだけで両者は同じものです。
  化学物質過敏症は、一般にCS=Chemical Sensitivityと呼ばれます。国の機関では、本態性化学物質過敏症=MCS=Multiple Chemical Sensitivity と呼びます。CSの症状は個人によって異なり、このような症状がCSだと断定することは難しいのですが、次のような症状が出た場合にはCSを疑うことが必要です。
  事例1:発疹、下痢、結膜炎、鼻水、鼻づまり、食欲不振、せき込み、腹痛、疲れやすい、手足が冷たい、発熱などの症状が全てもしくは複数同時に出る。
 

事例2:激しい頭痛、思考能力なし、意識途切れる、激しいめまい、イライラ、怒りっぽい、不眠、脱力感、筋肉・骨の痛み、視野狭窄、光に過敏、目の乾き、耳鳴り、味覚なし、息がしにくい、喉がふさがる、呼吸困難、喉が異常に乾く、手足が冷たい、冷や汗(手足に粘っこい汗)など、そのときの症状により様々な組み合わせで発症する。
  2000年12月、市民団体「CSネットワーク」は文部省(当時)に要請交渉を行い、その中で130人の子どもたちの症例から次のような結果を報告しました。