「シックスクール」を考える4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・校舎の室内木装化を進めよう
 コンクリート症候群が指摘されています。

コンクリートで飼われたマウスは、木箱や金属箱で飼われたマウスよりも生存率が低い確かめられています。

(静岡大、1987年)この原因として、コンクリートは体表面から熱を奪いやすいことがあげられています。また、コンクリートの巣箱で育ったマウスは、暴れる、けんかが目立つ、落ち着きがないことも指摘されています。

人間への影響も懸念されます。
  また、神奈川では丘陵地の北斜面に建つ高校も多く、中廊下式で、北向き教室も多く見受けられます。

風通しが悪く、夏の暑さと冬の寒さは尋常ではない校舎も多いのが実態です。これら悪条件を改善するには、床や壁の木装化を進める必要があります。

コンクリートに、漆喰や珪藻土を塗ることでもかなり改善されるでしょう。

ただ、木材ならば何でも良いわけではありません。集成材や、合板、クスリ漬けした輸入材ではそれがシックスクールの原因となってしまいます。

国内材の使用は、森林の育成につながり、京都議定書に言う二酸化炭素削減効果も期待できるのです。

 敷地の土壌は安全か
 校庭や、敷地内土壌の安全調査も必要です。

特に工場敷地跡などに建てられた高校は、緊急対策として実施する必要があります。

総合的な学習の時間や総合学科等で、農業体験や、園芸体験を取り入れようとしている学校も多いと聞いています。

その際に、土壌が農薬や、化学物質によって汚染されていないことを確認する必要があります。

実習の中で、直接手に触れたり、その土で作られた作物を食べたりすることもあるのですから、当然その土の安全性が確立されていなければなりません。特に、幼稚園・保育園児や、小学生が農薬や化学物質に汚染された農場や校庭で「体験学習」を実施することは大変危険です。

 高校再編が進み、老朽化した校舎の建て替え、改修などが進められようとしている今こそ、安全な校舎作りが必要となっています。

現に東京の中学校で、改築したとたんにシックスクールで生徒に症状が現れ、大規模改修を迫られた例もあります。

「安全な学校作り」を進めるために、教育条件整備の一環として「シックスクール」についてさらに検討しなくてはなりません。

そして、再編校を決定し、存続する学校を決める際に「校舎・敷地の安全性」を含めた検討がなされる必要があるのです。安全性を無視した、安上がりの教育システムそのものの見直しが迫られています。