・学校での化学物質危険因子はたくさん存在します。それらについての調査はまだ手つかずの状態です。
私たちは、生徒や教職員の命と健康を守る立場からも、シックスクールの実態把握と、人的被害実態調査、危険物質の除去などの対策を進めることが急務となっています。
学校は危険物質があふれている
-危険な化学物質の使用はやめよう-
現業職員の合理化などによって樹木の手入れの外注化や、農薬散布(害虫駆除剤、除草剤等)は増えていないでしょうか。
農業系専門高校などでの農薬の使用実態はどうなっているのでしょう。
トイレボールや、塩素系トイレ洗剤は使用していないでしょうか。
ほとんどの学校で石油系床ワックスを使用しているでしょう。私たちの学校では、日常的に化学物質を大量に使用しているのです。
生徒が、石油系床ワックスが塗られた床に、素足でべったりと座っているのをよく見かけます。
ある学校では、毎年年度末に床ワックスを生徒に塗らせるのが恒例となっています。担当者が危険性を指摘され、製造元に問い合わせをしたところ、「素手では絶対に取り扱わないように、マスク等を使用すること、肌に付着した場合にはすぐに洗い流すこと」を要請され、あわててマスクと手袋を準備しました。学校では、安全な蜜鑞などの自然系ワックスが必要なのですが、コストが高いため相変わらず危険な石油系ワックスが使用されています。
ダイオキシン対策として焼却炉の使用停止はすぐに対応したのに、金のかかる対策は決して行おうとしません。
また、授業での安全性は確立されているのでしょうか。
家庭科の授業で合成洗剤や、危険な漂白剤は使用していないでしょうか。
プールにカルキの固まりを放り込んですぐに生徒を入れていないでしょうか。
美術の絵の具は、理科実験の薬品の安全性は、工業や農業実習での薬品、農薬などの安全性は・・・・・・? 私たちは、今学校で使用されている化学物質全ての再点検に迫られています。