「シックスクール」を考える | 化学物質過敏症 runのブログ

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・神奈川県 高総検レポートより
http://www.fujidana.com/khtukosoken/report/rep60.htm
「シックスクール」を考える
再編・条件グループ
 シックスクール問題は緊急課題
 「化学物質過敏症」(ケミカルシンドローム)、「シックハウス」「シックスクール」などの言葉が市民権を得て久しくなります。

しかし、行政は相変わらず「コスト」優先の「箱作り」や、予算がないことを理由に建物の改善を行おうとしていません。

また、学校独自でシックスクール対策をとっている学校はほとんどないのが実態です。

本県でも、アスベスト対策を10数年前に実施しました。しかし、除去はせずに塗り込めるなどの応急対策をとったに過ぎず、老朽化に伴って危険性は増していると言えます。
  文部科学省は、2000年9・10月、2000年12月から翌1月までの夏と冬の2回にわたって、教室内の化学物質(ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン)の濃度測定を全国50校で実施し、2001年12月にその結果を公表しました。さらに、2002年度予算でシックスクール対策費2900万円を計上しました。
 文部科学省の調査結果によると、コンピュータルームの20%でホルムアルデヒドが厚生労働省の指針を越え、消臭剤を備えたトイレ5カ所の内4カ所でパラジクロロベンゼンが指針値を超えているなど、学校の危険な実態が明らかになりました。

また、教室内家具から化学物質が放出されている危険性なども指摘されています。

文部科学省は、建築費がシックスクール対策のためにコストアップしても補助をすることを表明(01年2月15日)するなど、遅蒔きながら対策に着手する姿勢を見せています。

また、01年1月29日には、室内化学物質の濃度規準を全国に通知しました。しかし、積極的に独自の調査や対策を立てている自治体は都道府県段階ではほとんどありません。

毒性指針

ホルムアルデヒド:鼻咽頭粘膜への刺激
トルエン:神経行動機能および中枢神経系発達への影響
キシレン:出生児の中枢神経系発達への影響
パラジクロロベンゼン:肝臓及び腎臓系への影響

 厚生労働省は、2002年2月「室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び標準的測定方法等について」を各知事・政令市長・特別区区長あて通知しました。

さらに、3月文部科学省に同様の通知を行いました。それによると、上記4揮発性有機化合物以外に、エチルベンゼン・スチレン・クロルピリホス・アセトアルデヒドなどの9種類についての指針値を示しました。

それらを受け、文部科学省は同様の通知を各大学・各都道府県教委・各都道府県私立学校主幹課あてに出し、さらに、それを受けた神奈川県教委は、5月13日に厚生労働省通知と同様の依頼を各学校長あて行いました。

しかし、依頼文書に「上」からの通知文書を添付しただけで、何ら具体的調査を指示したものでも、調査費を伴うものでもありません。