ネオニコチノイドのヒト脳への影響2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・2.実際に起きている中毒症の多発
 昨年のAERA(9/22、12/1)に、国内でネオニコチノイド中毒と疑われる症例が多発しており、心機能不全や異常な興奮、衝動性、記憶障害など急性ニコチン中毒類似性がみられ、その発症要因が食品由来や農薬散布されたネオニコチノイドの一種、アセタミプリドである可能性が高いと報道している。
(注)浸透性農薬にはネオニコチノイド系だけでなく、別の重要な神経伝達物質GABAの働きを阻害するフィプロニルという農薬もある。

これもミツバチ大量死の一因と考えられ、フランスなどではイミダクロプリド同様に使用禁止されているが、国内では未だ大量に使われており、その毒性が危惧される中毒症状とアセタミプリドとの因果関係にいち早く気づき先駆的に取り組んできたのは、青山医院・青山医師、東京女子医大・平医師等である。

アセタミプリドが散布された直後に患者が多く来院し、またアセタミプリドの汚染が疑われる国産茶やぶどうなどの果実を多食した人にも同様の症状が出るという。

今年の日本中毒学会では、その詳細や因果関係を示唆する報告を発表し注目されている。
 ネオニコチノイド類は食品残留基準が緩く、食物の組み合わせで摂取量が許容量を超える場合もあるといい、後述するネオニコチノイド代謝物や有機リン系農薬との関連からも、その危険性を警告している。

さらに両医師は、厚労省に規制の見直しを求め、欧米並みのアセタミプリドの一日摂取許容量と急性参照用量が設定されたものの、肝心の食品残留基準
については不充分な見直し案が示されたのみで、具体的施策にいたっていない。