ミツバチが生態系異変を警告!4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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▲早い海外の対応 続々使用禁止へ
 2002年頃よりフランス内で毎年30~40万匹のミツバチが変死し、冬季の死亡率は10%から60%に上昇した。

また、蜂蜜生産量1995年には32万トンが2001年
には4万トンに減少したので、2006年4 月、フランス政府はネオニコチノイド系農薬を早くも全面禁止とした。
米国では2006年、全米の22州以上でミツバチが突然消えた。

それは全米の4分の1以上のミツバチに相当するという。
当地のマルハナバチ研究家は、バーモンド州で1999年以来マルハナバチをまったく見かけず、この状況は東部沿岸地域全体に広がっているという。

2000年にオランダではイミダクロプリドの使用を禁止し、デンマークでも販売禁止となった。

さらにEUでは、2003年「ハチの健康と欧州産の蜂蜜の品質を長期的に改善する」決議案が採択された。

その他にも、ヒマラヤ山脈ではりんご農家が最近破産に追い込まれている。何年もかけて灌漑、施肥、農薬噴霧を集中的に行った結果、不思議とりんごは実らなくなり昆虫が消えたのだ。

このように世界各地でハチの消滅はすでに大問題となっている。予防原則の適用により、ヨーロッパの国々ではこの農薬の使用禁止に踏み切っている。


・▼日本では、
 ハチの被害は日本でもすでに各地でおきている。
2003年に熊本県で、そして、2005年には岩手県の胆江地区を中心に700群のミツバチが死滅した。

岩手の養蜂家らは、県と全農県本部に損害賠償請求をし和解した。原因はネオニコチノイド剤のダントツ(商品名)を水田のカメムシ対策で散布したことによる可能性が高い。

その他、群馬、山形、宮崎、長崎、鹿児島でもハチが消えるとの報告があった。

農水省は2008年にはハウス栽培に使用される花粉交配用のミツバチの調査をして、前年比で14%減少と報告した。

今年になって農水大臣が『ハチはなぜ大量死したのか』の著者ローワン・ジェイコブセンと意見交換するなど、この問題は看過できないとの見方が出てきたようだが、有効な対策はまだ出ていない。