不応性貧血(骨髄異形成症候群)3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・7. この病気にはどのような治療法がありますか
骨髄異形成症候群の患者さんは、血球減少による種々の症状以外にも、急性骨髄性白血病になりやすいという問題点があります。

骨髄異形成症候群を経て生じた急性骨髄性白血病に対して、抗がん剤治療の効果は十分でありません。そこで、末梢血や骨髄の検査所見に基づいて、白血病へのなりやすさを予測し、治療法を決めています。

白血病になる危険性が低い患者さんでは、主に血球減少に対する治療を行います。血球減少に伴う症状がなければ経過を観察するのみですが、貧血症状が強くなれば赤血球輸血を、血小板減少のため出血傾向が見られる場合には血小板輸血を行います。

頻回の輸血が必要となった患者さんには同種造血幹細胞移植(骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植)も検討されます。

白血病になる危険が高いと推測された患者さんに対しては、慎重に経過観察をおこない、必要に応じて抗がん剤治療や同種造血幹細胞移植を行います。

8. この病気はどういう経過をたどるのですか
経過に個人差が大きいことはこの病気の特徴の一つです。

偶然健康診断などで見つかったと仮定したとき、ほとんど自覚症状のないまま長期間経過することもあれば、徐々に貧血が進行し定期的な輸血が必要になることもあります。

高度の好中球減少や血小板減少のため生命に関わるような感染症や出血症状をきたすこともあります。

また、約半数の患者さんが5年以内に急性骨髄性白血病になるといわれています。