多種類化学物質過敏症-国際会議、東京より 7 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・7.4.隠れた食物アレルギー


IgG4抗体は様々な健康障害をもたらす非アレルギー性、すなわち血管運動性あるいは遅延型食物反応と関連している。こうした反応は免疫反応を仲介する食物不耐性の一般的なケースとして考えられている。 

実際、食物に対してはIgG4反応のほうが即時型反応をもたらすIgE反応よりも一般的である。IgG4は抗体の侵入を防ぎ、致命的ともなりかねないIgE反応を個体が起こさないよう守っている。

こうした反応を認識するのは、反応そのものが問題となる食物を摂取してから数時間後ときには数日たって生じるため、IgE反応を認識するよりも難しい。

場合によっては、食物に対する反応が問題となる食事摂取から数日たって起こるため、食物と患者の症状を関連付けることができないこともある。

こうした「隠れた」食物アレルギーは、特定の食物に反応してIgG4抗体の血中濃度が上昇することによって生じる。

特許出願中のIgG4分析評価はテスト結果の誤検知を減らしより患者に即した治療へとつながる。


7.5.便および消化分析評価


新たな便試験では、かつては腸内環境では測定不可能とされた嫌気性菌を含む微生物群を特定するためにDNA分析評価を用いる。DNA分析評価は明確かつ正確で、検体移動の問題を避け、結果を明確な数字で表すことができ、従来の実験室手法よりも精密なものである。

便分析評価では1グラムあたり少なくとも5つの細胞を検知することができ、これは寄生虫検査を目的とする顕微鏡法と比べて精度が5000倍もあがる。


*なぜ便分析評価を用いるのか?


胃腸機能は健康全般において欠かすことができない。

腸管系には有益・無作用・有害といった様々な種類の細菌が相当な数存在している。

腸内での有益な微生物群のバランスをとることが健全な消化、効果的な栄養摂取、それに老廃物や病原菌を体外に排出するにあたっての鍵となる。

消化不良や吸収不良は、免疫不全や栄養失調、精神障害や情緒障害、それに自己免疫疾患につながりかねない。