免疫とアレルギー2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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あ2)アレルギー


ヒトの体にウィルスや細菌などが侵入すると、免疫反応がそれらの微生物を排除するシステムがある。

しかし何らかの原因で免疫システムが変化し、免疫反応(抗原抗体反応)が自分自身に向けられと、アレルギー(過敏)反応が起きる。

アレルギーとは抗原抗体反応の結果、生体に病的過程をもたらすものをいい、IgE抗体が関与する。

アレルギーを起こす物質はアレルゲンと呼ばれる。例えば花粉症のアレルゲンは季節により変化するが、春はスギやヒノキ、初夏はカモガヤなどのイネ科植物、秋はブタクサやヨモギなどである。

抗原抗体反応により肥満細胞からヒスタミンが放出されて、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、眼の痒み、流涙などのアレルギー症状が現れる。


)Th1型とTh2型細胞のバランス


免疫というのは病から免れるということで、病気に対する抵抗性の獲得を意味し、抗体(IgG免疫グロブリン)が関与する。

一方、アレルギー反応においてはIgE抗体(レアギン)が肥満細胞からヒスタミンを分泌させ、過敏症状を現す。

ヘルパーT細胞は機能的にTh1細胞型とTh細胞2型に分けられる。Th1型はキラーT細胞に指示して細菌やウィルスなどを攻撃して感染を防御する。

一方、Th2型はカビやダニなどに反応し、抗体産生細胞にIgE抗体を作らせる。両者は免疫全体のバランスを保つため、互いにけん制している。つまり、Th2型がつくるサイトカインはTh1型細胞の増殖を抑制し、Th1型のサイトカインはTh2型細胞の増殖を抑制する。

戦後の環境、食事の変化などによりTh2型細胞が優位となり、花粉症、喘息、アレルギー性皮膚炎などのアレルギー疾患が増えてきた。