免疫とアレルギー3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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4)今後の問題点

一般に新生児における免疫反応はTh2細胞分化が優位であるが、成長に伴い環境からの刺激や細菌感染により、Th1細胞分化が誘導され、Th1/Th2細胞バランスが確立される。例えばウィルスや細菌が感染すると、まずマクロファージがインターロイキン12(IL-12)を分泌する。


IL-12はTh1細胞を活性化しINF-γを分泌して感染を防御する。そして同時にIL-12はTh2細胞を抑制するのでアレルギー反応を起こしにくくなる。


戦後わが国では多量の抗菌薬やワクチン接種により、Th1細胞分化を誘導する細菌やウィルス感染が減少してきた。例えば、結核に代表される近年の感染症の減少により、Th1細胞分化が減少し、逆にTh2 細胞分化が増加してアレルギー疾患が多くなった。


また食事に関してはリノール酸の過剰摂取も問題である。アラキドン酸から作られるロイコトリエンがアレルギー反応において重要な役割を果たす。


アラキドン酸はリノール酸から作られるので、ロイコトリエンを少なくするために、リノール酸摂取を減らすことが重要である。