ヘルパーT細胞は免疫細胞の司令塔の役割を果たす。
マクロファージからの抗原情報を受けるとインターロイキン分泌してキラーT細胞を活性化させる。そして応じB細胞にも指示して抗体を作らせる。
なお、ヘルパーT細胞という免疫細胞は、機能的にTh1型とTh2型に分けられる。
細菌やウィルスなどの異物を攻撃、破壊し免疫反応を高めるのがTh1型である。
Th2型はカビやダニに対するIgE抗体を作り、花粉症などのアレルギー疾患を惹き起こす。免疫反応を高め、アレルギー疾患を減らすにはTh1型とTh2型のバランスを保つことが大切となる。
e)キラーT細胞はウィルスや細菌に感染した細胞やがん細胞を攻撃する。これらの感作リンパ球による免疫反応は細胞性免疫と呼ばれる。
f)サプレッサーT細胞は免疫反応を必要に応じて終了に導く抑え役である。
g)B細胞はヘルパーT細胞の指示に基づいて抗体(免疫ゴロブリン)を作る。抗体はY字型をした矢印のような型で二股に分かれており、先の部分がウィルスや細菌の抗原と結合することにより無毒化する。
この抗体は液性抗体と呼ばれ、血清中の抗体価を測定することができる。