免疫について2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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2)自然免疫、獲得免疫


ヒトはおびただしい種類のウィルス、細菌、カビ、寄生虫などの感染にさらされている。

しかしふつうに抵抗力のある人では、たとえ感染が起こったとしても大部分は自然免疫により短期間で治癒する。

自然免疫の要素として、皮膚、眉毛、鼻毛などの物理的バリアや、皮膚、粘膜、鼻汁、唾液からの分泌物がある。特に皮膚は重要で皮膚の皮脂や汗の殺菌作用が大きなホコリや塵、多くの微生物感染を抑える。

涙や唾液も自然免疫の構成要素で、分泌液に強力な殺菌成分が含まれている。ウィルスなどの微生物が物理的バリアを突破し体内に侵入した時には、マクロファージ、好中球などが微生物を貪食して排除する。

同時にNK細胞もウィルスなどに感染された細胞を攻撃して感染の拡大を食い止める。しかしウィルスなどが自然免疫を撃破してさらに増殖し続けると、今度はリンパ球が活動し始める。

Tリンパ球はヘルパーT細胞、キラーT細胞、サプレッサーT細胞に分化し、キラーT細胞がウィルスを攻撃する。加えてB細胞(形質細胞)から作られた抗体がウィルスを中和、無毒化する。

この抗体は「獲得免疫」といわれ終生ヒトのリンパ球に記憶される。なお獲得免疫を得るにはワクチン接種でもよい。


3)免疫の段階的防御システム


第1次:眉毛や鼻毛、皮膚、粘膜、鼻汁、唾液など…皮脂や汗には殺菌作用がある

第2次:好中球やマクロファージ、NK細胞など…熱が出て、筋肉や関節が痛くなる

第3次:T細胞やB細胞、抗体など…免疫反応により侵入した細菌やウィルスを撃退する