室内空気中化学物質についての相談マニュアル作成の手引き12 | 化学物質過敏症 runのブログ

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.集成材

 基本的に挽板(ラミナ)を繊維方向をほぼ平行にして長さ、幅及び厚さの方向に集成・接着したもの。造作用と構造用に大きく分けられる。さらに大きさの違い、化粧ばりのあるなし等でさらに細かい分類がある。
 一般住宅内では主に柱、階段、長押、手すり、敷居、鴨居等に使用されている。

2.合板

 基本的に単板を3枚以上、繊維方向を直角にして張り合わせたもの。このうち表面に オーバーレイ、プリント、塗装等の加工が行われていないものが普通合板である。このうち建築物の構造耐力上主要な部分への使用を目的とするものについては構造用合板としての規格がある。コンクリート型枠用合板は、建築や土木等で用いられているコンクリート型枠への使用を目的とするものである。防炎合板、難燃合板はいずれも難燃性の材料を積層したりして、耐火性を付与したものである。

3.単板積層材(Laminated Veneer Lumber,LVL)

 合板が単板を繊維方向を直角にして張り合わせるのに対し、平行にして張り合わせたもの。合板が面材料であるのに対し、積層材は柱や梁等の軸材料に使用される。合板と同じく、構造的な用途に用いることを目的とするものに対しては、構造用積層材としての規格がある。
 一般住宅内では主に、ドア枠、窓枠等の内装部材や土台、たるき、棟木等の構造部材に用いられる他、タンスなど箱型の家具にも使われている。

4.パーティクルボード、OSB

 木材の小片(パーティクル)を接着剤を用いて成型熱圧して板状にしたもの。解体材や未利用廃材も使用でき、均質で、厚く、大面積の板が得られるのが特徴である。これに化粧板を施して使用されることもある。一般住宅内では家具に利用される他、下地や内壁にも用いられる。
 また、主に北米で生産されるボードに、主にはアスペンと呼ばれる小径の広葉樹を小片に加工し、接着剤を加えて成型したもので、ウェハーボード(Wafer Board)や配向性ストランドボード(Oriented Strand Board)と呼ばれるものがある。

*構造用パネル

 パーティクルボードはその強度面から構造用の建材にはあまり用いられていなかったが、一定の強度を持つもの等は構造パネル(壁下地や床下材)に使用できるようになっている。OSBについては「構造用パネル」としてJASが設けられている。

5.ファイバーボード

 木材繊維(ファイバー)を主な原料として成型した板状製品の総称。ファイバーは木片( チップ)を高温高圧下で蒸煮し、さらに機械的に解繊して作られる。密度により3種に区分されている。


・0.35g/cm3未満 インシュレーションボード(軟質繊維板)
・0.35g/cm3以上0.80g/cm3未満 MDF(中密度繊維板)
・0.80g/cm3以上 ハードボード(硬質繊維板)

 MDF以外は元々ホルムアルデヒドを放散する可能性のある接着剤が用いられていないので、JISに放散量基準はない。
 MDFは家具、床、屋根、内外壁の下地等に広く用いられている。

*フローリング

 フローリングは「主として板その他の木質系材料からなる床板であって、表面加工その他所要の加工を施したもの」であり、様々なものがある。大きく分けると主にムクの木で作られた単層フローリングと、合板に表面材を張った複合フローリングである。
 その内容は多岐にわたるが、複合フローリングの多くは先出した合板、LVL、パー ティクルボード、ファイバーボード等の台板に化粧板が施されたものである。