化学物質過敏症 酒井医院HPより5 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

酒井医院のホームページ
http://homepage2.nifty.com/fwkx2334/link41.htm


8)自律神経失調


最近は原因のはっきりしない病気はアレルギー性のもの,化学物質過敏の症状を呈する場合は神経症,更年期障害などと診断されている。アレルギーは体の免疫機構異常を伴うが,化学物質過敏症は自律神経異常を伴う。人間の体の中では,自律神経と免疫機構、および内分泌系とは密接に関連し,化学物質過敏症からアレルギー症状へ変わることや内分泌に異常を伴うこともある。内分泌系に影響があるのは環境ホルモン(内分泌かく乱化学物質)である。


9)環境ホルモン


環境ホルモンは精子減少、乳がん、精巣がんの発生に関与しているが、最近では胎児の脳に影響を及ぼしているらしい。登校拒否,学級崩壊,家庭内暴力,いじめ,少年犯罪の増加などは環境ホルモンが誘因かもしれない。環境ホルモンの代表としてはダイオキシン(塩ビなど塩素系製品を燃やす際に発生。猛毒性で発がん物質と考えられている)、ビスフェノールA(ポリカーボネートなどプラスチック製品の原料。いままで哺乳瓶に使われていたが熱湯で物質が溶け出すとして問題なった)、フタル酸エステル(塩ビなどプラスチックの柔軟剤,化粧品原料)、ベンゾフェノン(室内芳香剤,香水,日焼け止め化粧品)、ノニルフェノール(洗剤の界面活性剤)、ペルメトリン(ピレスロイド系殺虫剤)(家庭用殺虫剤)、アトラジン(除草剤)などがある。新築や改築時,接着剤,壁紙などから環境ホルモンが室内に充満することがあり,有機溶剤やフェノールという名前のついた接着剤は使わないほうが良い。生活用品としてよく使われている芳香剤、化粧品、スプレー、殺虫剤、防虫剤なども考え直す必要がある。


10)電磁波とアトピー性皮膚炎


最近では電磁波が大きな問題になっている。例えばコンピュータソフトを作っている会社に勤めてから発症した患者は電磁波による過敏で増悪するが、休日は皮膚症状が軽くなるという。量販店で働き出してから発症した患者はダンボールを開けビニール袋を取り外すときに、皮膚がヒリヒリすると訴える。スーパーのレジで働いている患者は品物の値段を感知するバーコードを使う際、なんとなく皮膚に刺激感があるという。これらは成人型アトピー性皮膚炎と診断されている。今まで普通の生活をしていたヒトが、会社に勤め始めてから顔面に発疹が出現し、次第に全身に拡がって来た。アトピー性皮膚炎を発症するのにテレビ、パソコンの使いすぎによる電磁波の影響があると思われる。電磁波過敏症の人は高圧線に近づかないことや携帯電話の使用を制限したほうがよい。