シックスクール問題の理解と対応のために岐阜県教育委員会12 | 化学物質過敏症 runのブログ

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3 児童生徒への対応について
(1)日常の健康観察と保健調査等による健康状態の把握が、何より対応の第一歩・・・
健康観察は、児童生徒の健康な日常生活と学習能率の維持向上をはかるために、心身の異常を早期に発見し、適切な健康管理と保健指導を行う教育活動です。

日々の健康観察を継続して行うことが身体症状の早期発見につながります。健康観察の場には、朝の健康観察・授業中・昼食(学校給食を含む)時間・休み時間・放課後等があります。

また、観察者は学級担任はもとより、教科担任や養護教諭等の全職員で行うべきものであり、情報交換をしながら協力していく必要があります。
また、入学時や進級時の学年当初には、保健調査票等により児童生徒の健康調査を実施し、生育歴や既往歴、平常の健康状態を最も把握している保護者との連携を十分に図ることが重要です。

気になることがあれば、学校での様子を丁寧に伝え、家庭での様子を尋ねる等の情報交換を行います。同時に、該当児童生徒の指導にあたる教職員を含め、全教職員間の連携を図ることも必要です。
これらの日常の健康観察と保健調査等による健康状態の把握を、確実に行うことが、シックスクール問題をはじめ、児童生徒の健康問題への対応の第一歩と言えます。

(2)化学物質に起因する健康被害が疑われる事例については、まず、こうした確認を・・・児童生徒から、体調不良の申し出や相談があり、その原因が化学物質によることが疑われる場合は、当該児童生徒に対して医療機関への受診を勧めるとともに、体調不良の症状発生の経緯等を確認します。

【体調不良の症状発生の経緯の確認事項例】
・どのような症状か
・何時、どこで起こったか
・化学物質に対して、アレルギー反応があるか、又は化学物質に過敏に反応する体質であるか(医師の診断を
受けているか、医師の診断を受けている場合は、反応する物質は特定されているか)
・症状は学校と家では異なるか
・授業は受けられるか(登校はできるか)
・体調不良を訴えている児童生徒は他にいないか
など
※ プライバシーには、十分配慮し、情報の取扱に留意すること
【学校内の環境の確認事項例】
・校内で何らかの工事は行われていないか
・新たに机・いす等の学校用備品の搬入を行っていないか
・工事箇所又は新たな備品を搬入した教室等に接近し、又は入室したときに不快な刺激や臭いを感じるか
・体調不良の訴え等がある前に殺虫剤等の薬剤散布や、床等のワックスがけなど、教室等の空気環境に影響を与える作業等は行われていないか
・授業等の中で、体調不良につながる化学物質を放散させる教材、教具等の使用はなかったか
・教室等の換気は十分行われていたか

など