5)殺虫剤、除草剤等の使用はできるかぎり少なく、使用箇所についても最小限に・・・殺虫剤、除草剤等を含めた農薬の飛散を原因とする健康被害が生じないように、できるかぎり農薬を使用しない管理に心がけることが必要です。
① 病害虫や雑草の早期発見に努める
例えばガの仲間には、ふ化してしばらくは幼虫が集団で行動するものがあります。早期に発見することにより、捕殺が容易になります。発見が遅れると幼虫が分散して捕殺が困難になります。
② 定期的な農薬散布はしない
病害虫や雑草の発生や被害を確認せずに一律・定期的な農薬散布は行わないようにします。
③ 物理的防除を優先して行う
病害虫の捕殺や被害を受けた部分の除去(せん定)などの物理的な防除を優先的に行うこととします。
雑草についても、人手による除草を行うことを優先します。
…害虫による児童生徒への健康被害が心配され、やむを得ず殺虫剤を使用する場合…
④ 飛散しない農薬を選び、最小限の量、区域にとどめる
誘殺、塗布、樹幹注入や粒剤等の飛散の少ない農薬を活用するとともに、やむを得ず散布する場合は、必
要箇所のみ最小限の散布に留めるようにします。
※ 県有施設については、農薬は、適用作物、防除対象の病害虫等に適用がある登録農薬とすることとしています。(参照:「県有施設における病害虫等防除に関する基本方針について」)
⑤ 農薬のラベルに記載された内容に従って使用する
ラベルに記載された使用方法及び使用上の注意事項を守って使用します。混用に関する注意事項がある場合は必ず守ります。
⑥ 飛散防止に最大限の配慮をする
風が無風か弱いときに行うなど、児童生徒や近隣に影響が少ない天候や時間帯を選び、風向き、ノズルの
向き等に注意して行います。また、粒剤等飛散が少ない農薬を使用し、農薬飛散防止に最大限配慮します。
⑦ 農薬の散布について事前に十分な周知を行う
児童生徒とともに保護者にも事前に連絡します。また、周辺住民の方々に対しても、農薬使用の目的、散布日時、使用農薬の種類について、十分な周知に努めます。
⑧ 散布区域に児童生徒を含めた人が入らないよう対策を講ずる
散布時は、立て看板の表示等により、散布区域内に農薬使用者以外の人が入らないよう最大限配慮します。
⑨ 農薬の使用履歴を記録し、保管する
農薬を使用した年月日・場所及び対象、使用した農薬の種類名又は商品名、単位面積あたりの使用量又は希釈倍率について記録し、一定期間保管します。
病害虫の防除や農薬の使用についての問い合わせ先
○ 岐阜県農政部農業技術課(岐阜県庁内)℡058-272-8435(ダイアルイン)
○ 岐阜県病害虫防除所
〒501-1152 岐阜市又丸729-1 ℡058-239-3161
○ 地域の農業改良普及センター
※ 参考:リーフレット「農薬飛散による被害の発生を防ぐために」を参照
(県内公立小中学校、高等学校、特別支援学校へH 19.12月配付済み)
:「県有施設における病害虫等防除に関する基本方針について」H20.3(別綴参照)