シックスクール問題の理解と対応のために岐阜県教育委員会7 | 化学物質過敏症 runのブログ

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2 学校施設の維持管理について
シックハウス症候群等への日常における対応については、教室等の空気環境を衛生的に確保するとともに、有害な化学物質が発生する原因物質を可能なかぎり除去したり、削減したりする必要があります。

(1)休日、長期休業明けの教室、特別教室等を使用する際は、事前に換気の徹底を・・・
休日や長期休業明けの教室は、換気がなされていないため室内化学物質濃度が高くなっている可能性があります。そのため、使用開始前には、十分な換気を行います。
また、音楽室、図工室、理科室、パソコン室等は、日によって使用頻度が少ない場合があったり、未使用時は戸締まりが徹底されたりしています。さらに、化学物質の発生源となる薬品や備品、教材等が常設されている場合があります。

そのため、当該教室等の使用開始前には、休日明け等と同様に十分な換気を行います。2)学校用備品(備品、教材)等の購入・使用については、こんな配慮を・・・
・机、いす、家具、パソコン等

新しく机、いす、教室用家具等を購入する場合は、当該製品の材料から、化学物質が発散するおそれがあります。机、いす等については、日本工業規格(JIS)及びグリーン購入法により、材料の合板、繊維板等のホルムアルデヒドの放散量が一定以下となるよう規定されています。
調達に当たっては、材料ごとにMSDS※をメーカー等から入手し、揮発性有機化合物を含めた化学物質の放散量の少ないものを選定します。
また、購入した備品等については、早急に梱包を解き、使用していない教室等に仮置きし、十分な換気を行い、備品からの化学物質の放散を促進させます。これは、ホルムアルデヒドを含めた揮発性化学物質の含有が少ないものであっても、傷や汚れを防止するための梱包により、化学物質の放散が妨害されて、梱包を解いた後に高くなる場合があるためです。該当教室に設置した後も、使用するまでは、教室の換気等に努め、室内の化学物質濃度の低減に配慮することが重要です。

化学物質発散の可能性がある場合は、その教室で臨時の揮発性有機化合物の濃度の検査を行う必要があります。
※ MSDSとは(詳細は、巻末資料3参照)
Material Safety Data Sheet の略:化学物質等安全データシート
化学物質や化学物質が含まれる原材料などを安全に取り扱うために必要な情報を記載したもの