【シックハウス症候群に関する医学的知見について】
① 医学的に確立した単一の疾患ではなく、居住に由来する様々な健康障害の総称を意味する用語
② 主な症状:
(ア)皮膚や眼、咽頭などの皮膚・粘膜刺激症状
(イ)全身倦怠感、頭痛・頭重などの原因がはっきりしない体調不良(不定愁訴)
③ 発症関連因子:
ホルムアルデヒド※等化学物質、カビ、ダニ等
④ 厚生労働省の室内濃度指針値は、必ずしもシックハウス症候群を直ちに引き起こす閾値ではないため診断に際しては総合的な検討が必要
(厚生労働省[室内空気質健康影響研究会報告書:~シックハウス症候群に関するする医学的知見の整理~](平成16 年2月))より
<シックハウス症候群の一般的症状>
代表的な症状として知られているのは、目が「チカチカ」したり、のどが「ヒリヒリ」したりするなどの「粘膜刺激症状」ですが、原因物質により一定の症状が出現するわけではありせん。
・くしゃみ、鼻水、鼻がツーンとする。・疲労感、倦怠感など体調不良が起きる。
・背痛、めまい、目がチカチカする。・吐き気、気分が悪いなどの症状が出る。
・のどの渇き、痛み、イガイガ、せき、たんなどの症状が出る。
※ ホルムアルデヒドとは
無色で刺激臭があり、常温では気体です。不快感を感じるほか、目がチカチカして涙が出てきたり、鼻がツーンとしたりします。
合板、パーティクルボード、壁紙用接着剤等に用いられる他、一部の糊などの防腐剤にも用いられています。