~シックハウス症候群等対応マニュアル~
平成20年4月
岐阜県教育委員会
Ⅰ シックスクール問題(シックハウス症候群等)についての基礎知識編
1 シックスクール問題(シックハウス症候群等)について
シックスクール問題とは、学校施設に起因するホルムアルデヒド、トルエン等の化学物質に汚染された室内空気の暴露(曝されること)による健康被害に加え、体質等により極微量な化学物質に過敏に反応する児童生徒等の対応を含めた複合的な問題の総称です。
(1)シックハウス症候群
住宅の高気密化や化学物質を放散する建材・内装材の使用等により、新築・改築後の住宅やビルにおいて、化学物質による室内空気汚染等により、居住者の様々な体調不良が生じている状態が、数多く報告されています。
症状が多様で、症状発生の仕組みをはじめ、未解明な部分が多く、また様々な複合要因が考えられることから、シックハウス症候群と呼ばれています。
学校においては、学校施設の新築・改築・改修等の直後に建材、塗料等の施工材及び家具、机・いす等の学校用備品等に由来するホルムアルデヒド、トルエン等の化学物質に汚染された室内空気の暴露によって、目や気道粘膜の刺激症状や頭痛などの様々な体調不良を起こすもので、当該建築物以外
ではその症状は和らぐが、再度、当該建築物に入ると症状が再び表れる特徴あります。
(参考:厚生省「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検計会中問報告言一第1回~第3回の
まとめ」(平成12 年6 月))