シックハウス症候群診療マニュアル24 | 化学物質過敏症 runのブログ

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表1 SHSの症状
鼻症状
鼻汁 鼻閉 臭い過敏 鼻粘膜刺激感・瘙痒
眼症状
結膜充血 結膜刺激感・瘙痒 結膜乾燥 眼痛 羞明 流涙
目のかすみ 視力低下 開眼困難
耳症状
耳鳴り 耳が詰まる 耳痛・瘙痒 めまい 聴力低下 音に過敏
呼吸器症状
咳嗽 喀痰 息切れ 喉頭違和感 胸痛 くしゃみ 嗄声
過呼吸 呼吸困難
消化器症状
悪心 嘔吐 下痢 便秘 腹痛 腹部膨満 咽頭痛・違和感
咽頭浮腫 嚥下違和感 胸焼け 食道痛 口腔内乾燥 味覚鈍麻
循環器症状
動悸 立ちくらみ 不整脈 血圧上昇 浮腫 顔面紅潮
腎・泌尿器症状
頻尿 排尿困難 尿意鈍麻
皮膚症状
皮膚の疼痛・掻痒 発疹 湿疹 蕁麻疹 発汗
筋・関節症状
筋力低下 筋肉痛 関節痛
精神・神経症状
頭痛 頭重感 しびれ感 興奮 不眠 イライラ感 気分不良 集中力低下 記憶力低下 意欲低下 精神不安定 意識障害
婦人科症状
月経異常
全身症状
脱力 倦怠感 微熱 悪寒
Ⅱ 専門医療機関への紹介
専門医療機関は少なく、初期対応は一般の医療機関で行うことが望まれている。しかし、化学物質の回避で、小康状態にある患者は別として、診断あるいは対応困難な患者については、専門医療機関に紹介する
1)専門外来への紹介
シックハウス症候群を疑う症例を診察した場合、問診、診察、室内環境評価、他疾患の除外などにより診断し、症状の程度が経過観察可能であれば、原因を可及的に避け、必要であれば、対症療法により経過をみる。しかし、診断や原因の検索が困難な場合や、症状の改善がみられない場合、専門外来への紹介、相談が必要となる。
施設によって、化学物質を低減したクリーンルームへの入室、化学物質の負
荷試験、神経眼科的検査、患者への生活指導、情報提供などを行い、より詳細な診断や症状の軽減がはかれる場合がある。しかしながら、診断には、必ずしもクリーンルームを整備する必要はなく、一般医療機関でも十分診断は可能である。