長野県教育委員会シックスクール対応8 | 化学物質過敏症 runのブログ

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3 新築・改修工事における化学物質低減対策及び施設使用時の注意
化学物質に関係した事項を含んだ仕様書の作成
化学物質に関する事項が仕様書に記載され、個々の材料のMSDS(製品安全データシート)があれば、化学物質の種類、使用場所などを確認することができます。
たとえば仕様書に
化学物質発生の少ない建材の選定や接着剤等に材質を指定することなどを盛り込む施工中における管理や施工後の換気対応など低減対策を盛り込む竣工検査に伴う化学物質の測定を盛り込むなど
【参考: 資料新築・改築等に伴うホルムアルデヒド及び揮発性有機化合物対策について(県立学校の対応) 】
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化学物質を低減化するための具体的な対策の確認
トルエンは、揮発性が高く溶剤として優れた特性を持つので様々な材料に含まれ、
建築工事では広く使用されるため、完成直後に高濃度で検出されるケースがあるので、完成後に二週間ほど窓開けや空調機の運転など十分な換気を行う必要があります。

低減化するために必要な作業日数が工期に含まれているか、また、引き渡し前の室内空気中の化学物質の濃度が基準値以下であることを確認する検査が実施されるかなど、具体的な対策が行われることを確認し揮発性が高い化学物質の低減化を図る。

新しい施設使用時の化学物質低減の工夫
新しい施設を使用する場合、当分の間、使用するときは常時換気に努める。
また、閉め切った状態が続く休み明けの月曜日などは、高い濃度になっていると考えられるので、児童生徒が利用する前に施設全体の換気に、特に留意する。
自然換気は、窓等の開口部を風上と風下に2箇所以上つくり、空気の通り道をつくることが効率を良くします。
参考効率的な通風・換気のイメージ

※ 気流、気圧差を発生するように給気口、排気口の位置を工夫する
※ 自然換気の場合は、風上側を給気口にする
(一人一人の児童生徒が安心して学習できる学校環境づくりを目指して-県立学校のシックスクール問題対応マニュアル- 平成15年3月埼玉県教育委員会より引用)
4 化学物質の室内空気中の濃度検査
室内空気中化学物質の濃度検査は、学校環境衛生の基準に基づき、測定方法や策定場所など
について学校薬剤師の指導助言を受け十分な検討の上実施し、施設の状況を把握するとともに、
その結果から必要な対策や適正な施設の維持管理につなげることが目的です。
適切な測定により今後の維持管理などに必要な情報を得るため、次の点を確認しましょう。
(1) 施設管理のため、どんな物質をどこで測定するか事前に決めておく。
(Ⅵ 学校における室内空気中化学物質検査への対応を参考)
(2) 測定結果を正しく評価するために、検査データに加え測定条件の記載をする。
(3) 結果書の作成だけでなく、結果説明や改善に向けた助言が得られるよう学校薬剤師等と確認しておく。