その22のタイトルは「すべりこみ」でした。
ゆうかちんは僕に隠れて、
よくこっそりおやつを食べてます。
どうやら、
「見つかると怒られる」
と感じているようです。

実際のところは、
「また食べてるー」
と言うだけなのですが、
彼女の中での罪悪感が刺激されるようです。
似たようなことが会社なんかでもよくあります。
例えば仕事があまりない日で、
ちょっとダルいなぁと気を抜いている時、
上司が来た途端、頑張り始めたりしませんか?
合間に見てたインターネットのウィンドウを、
シャッシャッシャッと光速で閉じたりしませんか?
僕が以前勤めていた会社で、
上司がそれをやっていたことを思い出します。
あまりに挙動が不振なので、
周りの部下から冷たい視線を送られるんですけどね。
上司と言えど、怒られるような気がするんです。
これは昔々の、
子供の頃の躾(しつけ)時代の名残だったりします。
僕が覚えている母親のセリフでも、
「ちゃんとしなさい!」
「しっかりしなさい!」
「ピシっとしなさい!」
どれも同じような内容ですが、
この辺りの言葉は多かったように思います。
なぜそうしなければいけないのか、
それがわからない子供時代には、
ちゃんとしないと怒られる
ということだけ、感覚として残ります。
ひいてはそれが
仕事をちゃんとしていないと怒られる
に繋がるんですよね。
だからといって堂々とやってしまえば、
態度の悪い印象を与えてしまいます。
隠さずにいきましょう、というお話ではないですよ。
ただ、人は
自分に禁止していることを人にも求めてしまう
傾向がありますから、
「ちゃんとしなくちゃ」と思う人ほど、
周りにもついそう言ってしまうのです。
もし、あなたがうっかりしているのを見つかった時、
「何やってるんだ!
お前はそんなんだからダメなんだ!
いいか、働いて給料をもらうってことはだなぁ…」
とお説教を始める上司と
「いま見てたぞ~。
俺も昔隠れてよくやったんだよな~。
でもこういう時はな、
こんなことやってみるといいんだぞ。」
という上司では、どちらについていきたいでしょうか?
僕は後者のような先輩に恵まれたことがありました。
当時は心の仕組みなどわかっていませんでしたが、
その先輩が何だか好きで、
この人の力になりたい、好かれるよう頑張りたい
そんな風に思ったものです。
なので、もし誰かのそういう場面を見かけたら、
真っ先に怒ってしまったり、不満を抱えてしまう前に、
自分だったらどうされると嬉しいか
を考えてみるのも良いと思います。

来週もお楽しみに!













