ハイドン 「ハルモニー・ミサ」 シギスヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンド | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日は、ハイドンの最後のミサ曲「ハルモニー・ミサ」をシギスヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンドの演奏で聴きました。

 

「『ハルモニー・ミサ 変ロ長調』Hob.XXII:14(ドイツ語: Harmoniemesse)は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1802年に作曲したミサ曲。ハイドンの後期六大ミサ曲の最後の曲であり、70歳に達したハイドンによって書かれた最後の大作でもある。
「ハルモニー」とは管楽器のことで、本作では管楽器が最大規模に達している。1802年9月8日にアイゼンシュタットのベルク教会で初演された。
それまでのハイドンのミサ曲とは、キリエとベネディクトゥスの速度が逆になっている。
演奏時間は約40分。」(Wikipedia ハルモニー・ミサ より )

 

ハイドンはこの曲が書かれた1802年頃から持病の悪化で作曲ができないほどだった、とWikipediaに記載されています。

持病って何だろう、と思いネットを検索してみると下記ような記事がありました。

「彼は名声を得てからは鼻ポリープでかなり悩んでいたと言うことは最近知った。にもかかわらず晩年まで作風が変わっていないのに今更感心している。彼は後半生の20年以上を鼻ポリープによる諸症状とその手術に悩まされていた。ポリープが後鼻孔に落下して呼吸が障害され、外科医の手術を3回受けたという。
 今ならCTでMRI病像を把握し、局所または全身麻酔科で内視鏡的治療も可能であるが、その頃はまだ麻酔がなく手術はする方も受ける方もかなり大変だったのだろう。それだけ鼻閉、嗅覚異常、鼻出血などの自覚症状も強かったのではないだろうか。そのために彼の創作活動は完成が遅れるなど、度々影響を受けたとされる。」(「病跡学」(3)ハイドンの鼻ポリープ - 福田の雑記帖 より )

 

ちょっと大変そうですね。

 

1803年頃からは指揮台に立つことも無くなったそうで、編曲などは続けていたもののまとまった作曲作品はほとんど無くなってしまったようです。

 

しかし、そうした健康問題による影のようなものはこのハルモニー・ミサにはほとんど感じられないように思えます。明朗で快活、いかにもハイドンらしい確信に満ちた音楽。クイケン指揮ラ・プティット・バンド、ナムール室内合唱団の演奏も軽快な音、リズムの切れ味がとても心地の良い音楽を聴かせてくれました。70歳を過ぎたろう大家の作品と言うよりもっと若々しく漲るような意欲さえ感じられるような気のする音楽、という気がしました。音楽家としてのハイドンに衰えなど少しも無かったようです。健康さえ問題なかったら。まだまだ素晴らしい作品が遺されたのかも知れませんね。

 

 

 

ハイドン : ハーモニー・ミサ&テ・デウム

ミサ曲 第12番 変ロ長調「ハルモニー・ミサ」Hob.22-14

 

テ・デウム Hob.23-2

"ミサの言葉を用いた声楽とオーケストラのための交響曲"として書かれた6曲のミサの最後の作品他を収録。

1994年9月録音

 

 

 

 

 

 

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「ぼく、のこと、ひみちゅ」
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