今日はジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏するメンデルスゾーン交響曲第4番「イタリア」を聴きました。
以前にセルのコロムビアレコードに録音した音源を網羅した「The Complete Columbia Album Collection」と言う巨大な箱入りの106枚組CD-BOXを購入したと記事に書いたことがありましたが、こう言うのを手元に置くと買ったことに満足してつい聞きそびれてしまう物があったりするのは良くあることです(笑)
そう言えばセルの「イタリア」なんて聴いたことあったかな。
何となくそんなことが頭をよぎりました。セルのメンデルスゾーンは聴いていなかったかも。
聴き始めた音楽は、ちょっともやもやした気分を皆一遍に吹き飛ばしてくれるような快適な音楽でした。
セル/クリーヴランド管弦楽団の演奏ですから、アンサンブルが正確なことは聞く前から分かっています。しかし、そんな予想さえすべて軽々と吹っ飛ばしてくれるような演奏。見事なアンサンブル。速いパッセージも何事もないようにさりげなく弾ききってしまう弦楽器。滑らかに晴れやかに歌う管楽器。何より明るく愉悦に満ちた音楽に知らぬ間に惹き込まれてしまいます。セル/クリーヴランド管弦楽団の演奏というと、セルの厳しい顔のイメージが強くどうしても緊張感に満ちた音楽をイメージしてしまうのですが、この音源が録音された1967年となるとセル時代も終盤に近く、セルの音楽の厳しいだけでは無い温かさや熱さのような物がアンサンブルの精密さや緻密さを失わずに自然に表現できる境地に入っていたのかも知れません。精緻で透明なのに明るく柔らかく愉悦に満ちた音楽。これはとても魅力的な演奏でした。
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」、劇音楽「夏の夜の夢」&序曲「フィンガルの洞窟」(期間生産限定盤)
セルは1946年にクリーヴランド管弦楽団の常任指揮者に就任して以来、このオーケストラを鍛えに鍛え、ついに「世界最高のアンサンブル」と讃えられるまでの境地に至った。メンデルスゾーンはその美点が最もよく味わえる作曲家の一人で、緻密極まりないスマートな「イタリア」、躍動感にも事欠かない「夏の夜の夢」、清涼な「フィンガルの洞窟」、いずれも絶品。
The Complete Columbia Album Collection
20世紀オーケストラ演奏史の頂点を極めた、セル+クリーヴランド管の全録音をソニー・クラシカル史上初めてCD106枚に集成したメガ・コレクション。■カップリングは基本的にコロンビアおよびエピック初出アメリカ盤LPに基づき、紙ジャケットには初出盤のジャケット・デザインを使用しており、それぞれの時代を反映したアメリカらしいアートワーク(かる審美眼の厳しいセルがオーソライズしたデザイン)を手にとって見られるのもこのボックスセットのポイントの一つです。特に1960年代のCBSのアートワークはハンリエッタ・コンダックなど同社のデザイン部門の優秀なデザイナーによる優れたものが多く、それだけでも大きな価値があるといえるでしょう。 ■リマスターについては、個々の音源で最新のリマスターが使用されています。 ■大判の別冊解説書には詳細な録音データを記載したトラックリストのほか、セルのさまざまな写真が数多く掲載。解説書とディスクは美麗ボックスに収納。コレクターズ・アイテムとしての存在感も十分です。 ■初回生産限定盤 ■仕様: ・各CDはアメリカ盤オリジナルLPジャケット ・デザインによる紙ジャケットに収納 ・写真をふんだんに使ったハードカヴァー&オールカラー別冊解説書付き 「ソニー・ミュージック」
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不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?
ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
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ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!
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