ラッスス マドリガル集「聖ペテロの涙」 ヘレヴェッヘ指揮アンサンブル・ヴォーカル・ヨーロピアン | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽を中心にした好きな音楽と読書感想、日々の雑感などを思いつくまま気まぐれに書き綴ります

 

昨日聴いたエリオット・ガーディナーもかなり古い時代の音楽から現代音楽に近い物まで(モンテヴェルディあたりからストラヴィンスキーなどまで)幅広い年代の音楽をレパートリーにしている人ですが、それと同じくらい、いや見方によってはガーディナー以上の幅広いレパートリーに取り組んできたのがフィリップ・ヘレヴェッヘでしょう。

 

今までこのブログで取り扱ったヘレヴェッヘの録音は…

 

 

 

 

 

 

 

優れた録音が多く、私の好きな演奏家の一人ですから自然ブログでも取り上げる機会が多かったのですが、上に挙げた各記事のタイトルを見ただけでもジェズアルドは後期ルネサンスの音楽家ですし、リュリ、カンプラ、バッハ、ベートーヴェン、ブラームス、フォーレと並べるだけでもその凄さが分かると思います。ヘレヴェッヘはジェズアルド以前の音楽家、例えばジョスカン・デ・プレのモテット集なども録音しているのです。

 

今日はそのヘレヴェッヘ指揮アンサンブル・ヴォーカル・ヨーロピアンによるラッスス マドリガル集「聖ペテロの涙」(Lassus: Lagrime di San Pietro)を聴きました。

 

曲については以前投稿したこちらの記事をご参照ください。

 

パレストリーナと並びルネサンス音楽の最後を飾った大作曲家ラッススの生涯最後の曲。ルネサンス音楽ポリフォニー技法の完成形と言っても良い音楽だと思います。ヘレヴェッヘとアンサンブル・ヴォーカル・ヨーロピアンは誠実に真摯に向き合い美しい音楽を聴かせてくれました。すうっと伸びていく各パートの声がとても自然に絡み合い、アカペラのコーラスでなければ聴くことのできない透明で柔らかな響き。何時までもそこに浸っていたい、と思わせられる魅力的な空間が目の前に拡がっていくようでした。

 

こちらから、ヘレヴェッヘ指揮アンサンブル・ヴォーカル・ヨーロピアンのラッスス 「聖ペテロの涙」(Lassus: Lagrime di San Pietro)p@yg)全曲お聴きになれます。

 

 

 

De Lassus;Lagrime Di San

ラッススの「白鳥の歌」
ラッススの『聖ペテロの涙』は、7声のための20のマドリガルから成る作品集。ラッススの最後の作品・白鳥の歌であり、この作品を教皇に捧げた3週間後に亡くなりました。
 ヨーロッパ声楽アンサンブルはマリア・クリスティーナ・キールやペーター・コーイ、ゲルト・テュルクら最高の布陣でこのラッススの傑作を清冽に演奏しています。(キングインターナショナル)
ラッスス:
・マドリガル『聖ペテロの涙』
・モテット『Vide homo, quae pro te patior』
 ヨーロッパ声楽アンサンブル
 フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
 録音時期:1993年6月
 録音方式:ステレオ(デジタル)

 

 

 

 

 

 

好評発売中のそえだ信「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録」シリーズの第3弾が出版されました!!!

(表紙画像公開されました。正装した凜々しい貴公子ヴォルフと可愛いルートルフ!)

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録3 

 


ルートルフ、ついに正体がバレる!?


7か月かけた数々の発明により困窮する領地を救ったベルシュマン男爵家の兄弟コンビ。ようやく安定した長閑な生活を満喫する一家のもとに、王都の父から手紙が届いた。内容は建国記念祭を見に王都へ来ないかという誘いだった。ウォルフとルートルフは家族と伴に王都へ行くことを決める。
しかし数日後、王都への道中、ルートルフは妹のミリッツァと一緒に謎の男たちに攫われてしまう。護衛の助けが間に合わない絶体絶命の状況に、ルートルフは勇気を振り絞り……!?
さらに、自分が別世界の『記憶』を持っていることをこのまま隠し続けるのは難しいと考えたルートルフは、兄以外にも秘密を打ち明けることを決意して――。
新展開の数々に目が離せない、頭脳派1歳児の本格異世界ファンタジー第3弾。

 

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録3 (MFブックス)

 

 

 

 

 

 

 

そえだ信「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録」シリーズ 1 、2 絶賛発売中!!!

 

 

 

下記リンクから、一部試し読みできます。

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録1
赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録1 (MFブックス)

不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?

ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2 (MFブックス)

ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!

貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。