フレデリック・ストック シカゴ交響楽団第2代音楽監督 37年間に渡りシカゴ響を育て上げた名指揮者 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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昨日の記事でクーセヴィツキーのことを書いたのですが、クーセヴィツキーがボストン交響楽団に君臨していた同じ時代、アメリカの5大オーケストラの内ニューヨーク・フィルはトスカニーニが活躍した時代で他にもワルターや有名な指揮者たちが相次いで指揮台に上がっていましたし、フィラデルフィア管弦楽団はストコフスキーが長く首席指揮者を務めその後をオーマンディが引き継いでいました。それではその同じ時代シカゴ交響楽団を代表する指揮者は誰だったのでしょう?(クリーヴランド管弦楽団が5大オーケストラの一角に入ってくるのは第二次大戦後ジョージ・セルが音楽監督に就任した後のことになる様ですのでここでは除外(笑))

 

と言うわけで、Wikipediaのシカゴ交響楽団の項目を読んでみました。

「シカゴ交響楽団(シカゴこうきょうがくだん 英語: The Chicago Symphony Orchestra 略称:CSO)は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴを本拠地とするオーケストラ。
(中略)
創立は1891年、ニューヨーク・フィルハーモニックのヴァイオリン奏者の経歴を持つセオドア・トマスが設立した。初の演奏会は1891年10月16・17日に行われている。初代音楽監督はセオドア・トマス、最初のオーケストラの名称は「シカゴ管弦楽団」(Chicago Orchestra)であった。
(中略)
1905年には「セオドア・トマス管弦楽団」に名称を変更するが、当のセオドア・トマスが病気で引退。1906年からはフレデリック・ストックが第2代音楽監督に就任する。
1911年にはグスタフ・マーラーを音楽監督に招聘しようとしたが、マーラーの病状もあって叶わず、その代わりストックが「終身音楽監督」に就任している。

ストックはセオドア・トマスの元で副指揮者を務めていた。またマーラーの作品紹介にも力を入れ、オーケストラの名称も1931年に現在の「シカゴ交響楽団」を名乗るようになった。」(Wikipedia シカゴ交響楽団 より)

 

お恥ずかしい話ですが、私はこのフレデリック・ストックという人のことをまったく知りませんでした。録音を聴いたことが無い、と言うレベルでは無く名前すらまったく知らなかったのです。シカゴ交響楽団の音楽監督を1906年から1942年まで37年間も務めた、と言うのはただ者では無いですよね。時代もレコード録音やラジオ放送などが活発に行われていた頃の筈なのに…。それなりにクラシック音楽の古い時代の音楽家などに興味を持っていたつもりでしたので、ちょっとしたショック、でした(笑)


「フレデリック・ストック(Frederick Stock, 1872年11月11日 - 1942年10月20日)はアメリカ合衆国の指揮者・作曲家。ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州ユーリヒ出身。
軍楽隊長の父親から初期の音楽教育を受け、13歳でケルン音楽院ヴァイオリン科・作曲科に進む。恩師のひとりにフンパーディンクがおり、同級生にメンゲルベルクがいた。1890年に卒業後、ケルン市立管弦楽団のヴァイオリン奏者に選ばれる。1895年に、シカゴ交響楽団楽員の抜擢のためにドイツ訪問中であったセオドア・トマスと出会い、オーディションの結果シカゴ交響楽団のヴィオラ奏者に選ばれたことにより、将来の展望が大きく開けることになる。渡米後、やがて指揮者としても非常に有能であることがトマスに認められ、1899年に准指揮者に昇格する。1905年にトマスが急逝すると、シカゴ交響楽団の音楽監督の地位を引き継いだ。当初は一時しのぎの代役であったが、1911年にシカゴ交響楽団の評議委員が、マーラーやハンス・リヒター、ワインガルトナー、カール・ムック、フェリックス・モットルらを首席指揮者に招聘することに失敗すると、終身音楽監督の地位がストックに舞い込んで来た。

シカゴ交響楽団はストックの監督下において、アメリカ随一のオーケストラに急成長した。特徴ある金管楽器の響きは、早くも最初の録音に聴き取ることができる。ストックは近代音楽の熱心な支持者であったので、当時モダンと見なされたさまざまな作曲家や作品を擁護し、上演した。たとえば、マーラーやリヒャルト・シュトラウスのほか、ストラヴィンスキーの《交響曲ハ調》(シカゴ交響楽団創立50周年記念の委嘱作品である)、プロコフィエフの《ピアノ協奏曲第3番》、ホルスト、コダーイの《管弦楽のための協奏曲》(ストックによる委嘱作品)、グリフス、ミャスコフスキー、スーク、ウォルトン、ベンジャミン、エネスコらの作品を積極的に上演し、録音した。1916年にストックはシカゴ交響楽団を指揮して、コロンビア・レーベルに最初の録音を行なっている。実際にこれらの音源は、アメリカのオーケストラが独自の音楽監督のもとに行なった最初の録音であった。その後シカゴ交響楽団はストックのもとで、RCAビクターとコロンビアの間を行き来した。ストックの最後の録音となったショーソンの《交響曲変ロ長調》は没後の1943年に発表された。」(Wikipedia フレデリック・ストック より)

 

冒頭に掲載したブラームスや、下記のシューマンなどなかなか立派な音楽が聴けます。もっと聴いてみたいと思いCD等探してみたのですが上記ブラームスの3番すら廃盤のようで手に入る音源はあまり多くないようです。もう少し多くの録音が気軽に聴けるようになったら再評価されるかも知れません。(と思いつつも、やはりシカゴ交響楽団というと後年のライナーやショルティのイメージが強烈すぎて、印象に残るのは難しいかも知れませんね。)

 

 

 

 

 

 

 

 

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赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録3 

 


ルートルフ、ついに正体がバレる!?


7か月かけた数々の発明により困窮する領地を救ったベルシュマン男爵家の兄弟コンビ。ようやく安定した長閑な生活を満喫する一家のもとに、王都の父から手紙が届いた。内容は建国記念祭を見に王都へ来ないかという誘いだった。ウォルフとルートルフは家族と伴に王都へ行くことを決める。
しかし数日後、王都への道中、ルートルフは妹のミリッツァと一緒に謎の男たちに攫われてしまう。護衛の助けが間に合わない絶体絶命の状況に、ルートルフは勇気を振り絞り……!?
さらに、自分が別世界の『記憶』を持っていることをこのまま隠し続けるのは難しいと考えたルートルフは、兄以外にも秘密を打ち明けることを決意して――。
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不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?

ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

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ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!

貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
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