合唱幻想曲 ハンス・リヒター=ハーザーのピアノ、カール・ベーム指揮ウイーン交響楽団 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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合唱幻想曲については何度かこのブログに投稿していたはず、と思っていましたが、それは間違いないのですがその殆どがアルゲリッチのピアノ、小澤征爾指揮サイトウキネンオーケストラの演奏のことばかりで、それ以外はヘルベルト・ケーゲル指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団 & ライプツィヒ放送合唱団の演奏をテーマにした記事だけだったようです。
 

 

 

 

今日YouTubeを本当に何気なく覗いているうちに見つけたのが、冒頭に掲載したカール・ベーム指揮ウイーン交響楽団の演奏するベートーヴェン「合唱幻想曲」でした。1957年6月のライヴ録音。まだ壮年期のベームの演奏です。

 

ベートーヴェン:合唱幻想曲 ハ短調 Op. 80
ハンス・リヒター=ハーザー(P)
テレサ・シュティヒ=ランダル(Sp)
ユーディト・ヘルヴィヒ(Sp)
ヒルデ・レッセル=マイダン(A)
アントン・デルモータ(T)
エーリヒ・マイクート(T)
パウル・シェフラー(Bs) 
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン交響楽団
カール・ベーム(指揮)

 

演奏は私たちのよく知っている1970年代以降のカール・ベームの音楽作りとはちょっと違います。と言うか基本的な考え方は大きくは変わっていないのだとは思うのですが、晩年のベームの演奏のような遅いテンポ設定とは大きく違い、速いテンポで隅から隅まで筋肉質、きっちりとした楷書の音楽(この辺はあまり変わっていない点か?)。ある意味余分な物は一切そぎ取ってしまったような一つ間違えれば味も素っ気もない、と言われかねないような演奏、なのですが、しかしそのにこりともしないような演奏がモーツァルトやベートーヴェンの音楽を生き生きとした生命力豊かな音楽として再現するのです。

この演奏でピアノソロを務めているハンス・リヒター=ハーザーもそのベームに負けないくらい骨格のしっかりとした音楽を聴かせてくれます。がっちりとした中に豊で深い余韻を聴かせてくれる音楽。合唱、ピアノ、オーケストラが重なり合い畳みかけていくフィナーレは壮麗で祝祭的な気分に満ちあふれるようでした。

 

「ハンス・リヒター=ハーザー(Hans Richter-Haaser, 1912年1月6日 - 1980年12月13日)は、ドイツのピアノ奏者。
ドレスデンの生まれ。地元の音楽院でハンス・シュナイダーに師事。1928年から演奏活動を開始し、1930年にはベヒシュタイン賞を受賞した。 第二次世界大戦中からデトモルトに移り住み、1945年から1947年までデトモルト交響楽団の音楽監督を務めた。1946年から1962年まで北西ドイツ音楽院でピアノを教え、1955年から同院院長の座にあった。1959年にはアメリカ・デビューを果たし、1963年にはザルツブルク音楽祭にも出演した。
ブラウンシュヴァイクで演奏中に急逝。」(Wikipedia ハンス・リヒター=ハーザー より)
 

 

 

Fantasy in C Minor, Op. 80 "Choral Fantasia"

 

 

 

 

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貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
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「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

 

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