そえだ信「君に、最大公約数のテンプレを」、4月7日「142 積み上げてみた」が公開されています。
「武器庫」らしい倉庫にたどり着いたハックたちは、中に侵入すると、内側から施錠しました。
『設置された棚の中にびっしり刀剣や弓矢などの武器が収納されている。手早く見回し、女護衛に依頼した。
「サスキア、武器の中で古かったり傷んだりしてあまり使えそうのないものを選んで、床に下ろしてくれ」
「分かった」
サスキアが選んだものを、ニールが受け取って下に降ろす。
選別の終わった棚から順に、残るすべてを『収納』していった。
収納品がなくなると、かなり中の見通しがよくなった。
見渡す限り、忘れ物はないようだ。』
「じゃあ、脱出するか」
「どうやって外に出るのだ?」
「入ってきたときと同じ要領で、いけそうだろう」
『歩み出て、すぐに王城外の木立に入っていた。
振り返り、開けた穴は元に戻しておく。
正面に向き戻ると、少し先、二百メートルほど進むとちょっとした丘になっているのが見えた。
「ちょっとあそこに登ってみよう。王城の中の様子が見えるかもしれない」
「分かった」』
「武器庫」には兵士たちが集結していました。
ハックは『収納』を利用し水素濃度を高めた空気で爆発を起こします。1回目は軽く。そして続けてその数倍の威力の激しく地を揺るがすような爆発を。
『「これで、三人は倉庫で爆死した、と思ってくれないかな。肉片の一つもないのでは、難しいか」
「しかしあちらの連中に、倉庫からの脱出方法は思いつかない気がするぞ」
「中から逃げた者はなかった、だから死亡したとしか思えない、という結論になればありがたいんだけどな。不自然さが少ないように古い武器は置いてきたから、破片は散らばっているはずだし」
「そうだな」
「無理でしょ」ニールが指摘した。「大広間でのと合わせて、魔法を使ったと思われるだけ」』
その後三人は丘を降りサスキアの案内で街に入りました。しばらく貴族の屋敷が並ぶ地区を目立たないように歩くとヘンネフェルト公爵邸にたどりつきました。
公爵邸に侵入すると、
『王城内から持ち出してきた一切合切を、その場に取り出して積み上げた。
かなりの高級品に見える家具類に傷などついては申し訳ない気もするが、とにかくも無視して積んでおく。
対敵した衛兵たちの大量の剣は裸だが、他にしようもなく地面の上にひとかたまりにする。武器庫から持ち出したものと合わせて、かなりの数になっていた。』
屋敷正面に向かう三人を衛兵が見つけます。
『「何者だ、何処から侵入した!」誰何した厳しい顔が、一瞬緩められる。「え――? サスキア様、で、いらっしゃいますか」
「うむ、久しいな。伯父上は帰宅されているか」
「いえ、まだ王城から戻られていません」
「では、伯母上に取り次いでもらいたい」』
三人は公爵夫人と面会することになりました。
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画像が公開されました。お兄ちゃん、カッコいい。そして、ザム。とても良い仕上がりになっていますね!! イラストは一作目と同じ、フェルネモさんです。
「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2」そえだ信 [MFブックス] - KADOKAWA
ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!
貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。
可愛いたくさんの赤ちゃん!? 幸せな気分になれます!
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著:そえだ信 イラスト:フェルネモ pic.twitter.com/X3nIAh6o5I
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不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?
ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。
刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先
二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ
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