マーラー 交響曲第9番 1968年ウイーン芸術祭 クレンペラー指揮ウイーン・フィル | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽を中心にした好きな音楽と読書感想、日々の雑感などを思いつくまま気まぐれに書き綴ります

 

今日は1968年ウイーン芸術祭でのクレンペラー指揮ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団のライヴCD-BOXから、6月9日ウィーン楽友協会大ホールで演奏されたマーラー 交響曲第9番を。

 

このCD-BOXからこれまでにも記事投稿しています。

 

 

 

ジュピターが1968年5月19日、ブルックナーの第5番が6月2日、そして今日聴いたマーラーの交響曲第9番がその一週間後、6月9日に演奏されました。(この日のコンサートではその数日前に暗殺されたアメリカの政治家、ロバート・ケネディを追悼しモーツァルトの作曲したフリーメーソンのための葬送音楽が演奏されたそうなのですが、その演奏はこのBOX二は収められていません。)

 

いかにもクレンペラーらしいゆったりとしたテンポ。最初は指揮者もオーケストラも気が入っていないのではと思ってしまうほど少し生彩の欠けた音楽、のように感じられたのですが……。曲が進むにつれ次第に演奏は生き生きとした活力を見せ始め、いかにもウイーン・フィルらしい音の美しさ、クレンペラーのがっしりとした造形を感じさせる音楽作りが聴くものにひしひしと伝わってきます。クレンペラーの音楽は決して表面的な情感に流されること無く遅めのテンポの中厳しく深い音楽的な味わいに満ちています。マーラーはクレンペラーの師であり友人であり、生涯の恩人でした。しかし、ここで演奏されている音楽は昔の知り合いが作曲した曲、と言った意識とはまったく次元の違うものでした。クレンペラーはここでバッハやベートーヴェン、ブルックナーやブラームスと並ぶ音楽史上の最高の音楽家の最高の傑作を再現しているのです。そうした指揮者の思いが次第にオーケストラにも乗り移り……。ここで聴かせてくれるウイーン・フィルの密度の高い滑らかな音色は見事としか言うほかありません。まったく圧倒される演奏でした。

 

 

 

クレンペラー&ウィーン・フィル ~ 1968年 ウィーン芸術週間ライヴ (Otto Klemperer conducts the Wiener Philharmoniker) [8CD] [Import] [日本語帯・解説・歌詞対訳付]

クレンペラーが最晩年の1968年にウィーン芸術週間でウィーン・フィルを指揮したときの記録。5日間の公演ほぼ全曲を集成したBOX。しかもステレオ・ライヴ。(1曲=モーツァルトの「フリーメーソンの葬送音楽」のみ、マスターテープ喪失のため未収録)。ボーナスCDとして初出音源、同じウィーン・フィルを指揮した58年ライヴの「ドイツ・レクイエム」を付けています。

 

 

 

そえだ信「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録」シリーズ第2弾発売!!!

 

こちらも下記リンクから、一部試し読みできます。ぜひ覗いてみて下さい。

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2

 

画像が公開されました。お兄ちゃん、カッコいい。そして、ザム。とても良い仕上がりになっていますね!! イラストは一作目と同じ、フェルネモさんです。

「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2」そえだ信 [MFブックス] - KADOKAWA

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2 (MFブックス)

ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!

貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。

 

可愛いたくさんの赤ちゃん!? 幸せな気分になれます!

 

赤ちゃん度MAX!!!

 

 

 

そえだ信「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録」。絶賛発売中!!!

 

 

下記リンクから、一部試し読みできます。

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録1

 

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録1 (MFブックス)

不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?

ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

 

掃除機探偵の推理と冒険 (ハヤカワ文庫JA)

刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先

 

 

臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい

二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ

 

こちらで第一話全文無料で読めます。